• 住まいと暮らしのあれこれ NEW 2026.07.15

今すぐ実践できる収納のコツ 「選んで減らす」が第一歩

「棚が物でパンパンになる」「片づけても数日で元通り」といった悩みを抱える家庭は少なくありません。
片づけサポートなどを行う「整理収納Komy」(甲斐市)の整理収納アドバイザー・松本美枝さんに、今日にもできる収納のコツを教えてもらいました。


「整理は、今ある物を『知る』ことから始まります」。
「片づけよう」と思った時、初めにやりがちなのが、収納ケースを買い足したり、きれいに並べたりすることです。
松本さんがまず初めに行うべきこととして勧めるのが、引き出しや収納スペースの中身を全部出してみること。
同じものがいくつも出てきたり、予想以上に物があったりする中で、自分の持ち物の量がはっきり見えてきます。

カトラリーは種類ごとに分類

すべて出したら次は「仕分け」です。
ここで大切なのは「いつか使うかも」と考え込まず、「今使っている物」だけを選ぶことです。
実際に作業を始めると、普段使っている物は全体の半分以下というケースも少なくありません。
選び終えたら、普段よく使う物は、手が届きやすい場所に配置します。
取り出す、使う、戻すまでをスムーズにできるよう、棚いっぱいに詰め込まず、少し余白を残しておくことも大切です。

また、使いやすい収納は①立てる②まとめる③仕切るが基本です。
同じ種類の物をまとめ、ケースや仕切りで定位置を作るだけでも、使い勝手は大きく変わります。

キッチンのシンク下収納


色付きケースで〝生活感〟消す

収納グッズを選ぶ際にもコツがあります。
見た目を統一してすっきり見せたい場合は、サイズやデザインが継続して販売されている定番商品を選ぶと、買い足しもしやすくなります。

一方、100円ショップは手頃な価格で気軽に購入できるのが魅力ですが、商品の入れ替わりが早いため、購入前には収納場所のサイズをしっかり測り、必要な個数をまとめて購入すると失敗を防げます。

また、収納ケースは透明よりも色付きのものを選ぶと、中身が見えすぎず生活感を抑えられます。
ケースの高さは棚いっぱいではなく、少し低めのものを選んで上部に余白をつくることで、物の出し入れがしやすく、使いやすい収納につながります。

キッチン収納

また、長年使っていない物は「必要」「不要」に分けましょう。
まず壊れているもの、使う可能性が少ないものは潔く処分します。

一方で迷うものは、直近一年で実際に使ったかを判断の目安にすると選びやすくなります。
それでも決められない物は、無理に結論を出す必要はありません。
「保留」という選択肢をつくることで、作業の手が止まらず、整理をスムーズに進めることができます。

不要と判断した物は、処分するだけが選択肢ではありません。
リサイクルショップやフリマアプリで売ったり、必要としている人へ譲ったりする方法もあります。
思っていたより査定額が低くても、「次からは本当に必要な物を選んで買おう」と考えるきっかけになります。

また、誰かに使ってもらえると思うと、手放すことへの抵抗も少し和らぎます。
物を循環させることも、整理収納の大切な考え方です。

リビング棚BEFORE

リビング棚AFTER


無理して捨てず保留して

整理していると「今は使わないが、捨てられない物」の処分に悩むことも多いですが、思い出の詰まった物や、大切に使ってきた物を無理に処分する必要はありません。

まずは、一時保管用のボックスを作り、そこに入るだけの物を取っておきましょう。
押し入れなどの目につく場所に入れておき、数カ月後、半年後…と定期的に見直しを行う中で、気持ちの整理ができることもしばしばあります。
松本さんは「時間の経過の中で、自分の価値観も変化し、今なら手放せるかもと思えるようになります」とアドバイスします。

収納のコツは、必要な物だけを残して、使いやすい場所へ戻すことです。
この流れができると、日々の片づけがぐっと楽になります。
松本さんは「自分にとって本当に必要なものを選び、暮らしに合った量に整えていくことが、心地よい住まいへの近道です。
減らしてから、整えることを心掛けましょう」と呼び掛けています。


松本 美枝さん

整理収納アドバイザー1級 
整理収納アドバイザー2級認定講師 
整理収納Komy (甲斐市)代表
https://www.seirishuno-komy.com/

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