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住まいと暮らしのあれこれ NEW 2025.11.14
ギャザリングのリースで彩り 育てながら楽しむリース
根のある植物を花束のように束ねて植え込む「ギャザリング技法」を使った寄せ植えが人気です。
クリスマスを前に、このギャザリング技法を使ったリースで玄関先を彩ってみてはいかがでしょうか。
リースと言っても、根がついたまま作るので育てながら長く楽しむことができます。
フラワーセンターマツオ(昭和町西条)の松尾薫店長に作り方を聞きました。

出来上がった直後から美しく
ギャザリング技法は、植物の根をほぐし、数種類の苗を花束のように組み合わせることを言います。
出来上がった直後から華やかで美しいのが魅力です。
植物は、同じ環境で育つことを意識して選びましょう。
これからの季節には、ビオラや葉ボタン、ガーデンシクラメンなどがお勧めです。
メインとなる花を選び、カラーリーフを添えると素敵です。
ポット苗選びがポイント!
ポイントはポット苗選びです。
株元を見て、一カ所に密集せずに分けやすく植えられているポット苗を選ぶと作業がしやすいです。
根を崩す際は、できるだけ根を切ってしまわないように長く、まっすぐに残すことを心掛けます。
植物によって、根の崩し方が異なります。
株を分けて根鉢を小さくできるものもあれば、根を崩し過ぎると枯れてしまうものもあります。
不安な人は、根を崩してもいいか、株を分けても大丈夫かなど、園芸店のスタッフに相談しながら購入しましょう。
「好き」という気持ちを大切に
今回はビオラ2種とシロタエギク2種、カルーナ、葉ボタン、チェッカーベリーを組み合わせた花束を8~9つ作り、直径35㎝のリースベースに植えていきます。
ドアなどに吊るすことを考慮し、水苔や土の代わりにヤシの実チップの「べラボン」を使って軽くするのがポイントです。
松尾さんは「冬定番のお花も、組み合わせることで新たな美しさが生まれます。お手本通りにしようと思わず、自分の『好き』という気持ちを大切に、楽しみながら作ってください」とアドバイスしています。
ギャザリングリースの作り方
【材料】
- 直径35㎝のリースベース
- ビオラ(2種)
- シロタエギク(2種)
- カルーナ
- 葉ボタン
- チェッカーベリー
- べラボン・プレミアム
- 水苔(長めのもの・水に入れて戻しておく)か麻ひも
- 手洗い用の水
- ハサミ

STEP O1
植物をよく観察し、枯れた花や黄色くなった葉をカットしてきれいにする。
苗をポットから出し、絡み合っている根を下の方からほどくように、なるべく根を切らず長く残るように土を落とす。

シロタエギクや葉ボタン、カルーナは根鉢を指2本分くらいの細さにする。

ビオラやチェッカーベリーは苗を分けられないので、リースベースの幅に入るように土を落とし、根鉢を一回りくらい小さくする。

STEP O2
メインとなるビオラやチェッカーベリーにリーフ類を混ぜ合わせて花束を作る。
この時、土の表面の高さを必ずそろえる。


作った花束のことをユニットと呼び、1ユニットできたら水苔で根鉢の上1/3くらいを一周巻いて密着させる(水苔が無い場合は麻ひもを巻いて固定する)。



※手が汚れたらバケツの水で洗い、きれいな手で作業しましょう!
STEP O3
リースベースにベラボンを半分くらい入れる。

リースベースに根鉢がすっぽり入る穴を掘り、ユニットを入れる。
横から見てリースベースの淵の高さとユニットの土の表面が同じ高さになるようにし、周りのべラボンを株元に寄せて固定する。

2つ目以降のユニットは、隣り合うユニットの花のバランスを見ながら1ユニットずつ作っていき(植物の組み合わせを変えてもOK)、その都度リースベースに入れ、べラボンをしっかり寄せて固定する。
ユニットの大きさにもよるが、8~9ユニットでリースベースが埋まる。

STEP O4
すべて埋まったら、各ユニットの間に指を入れ、隙間にベラボンを詰めていく。
しっかり詰まったら、土の表面を水苔で覆いベラボンが出ないようにする。

STEP O5
完成したら水を張ったたらいにリースを入れ、10分程度浸けてベラボンにしっかり水を吸わせる。
日常の水やりも水を張ったたらいにリースを1~2分浸ける。

植物は太陽に向かって育つので、水やりのたびに少しずつ回転させて飾るとリースの丸さを保つことができる。
完成

【お知らせ】
フラワーセンターマツオでは、ギャザリング技法を使ったリースのオンラインレッスンを、不定期で開催しています。
開催日はインスタグラムで発信しています。
