• ライフスタイル 2025.03.19

理想の部屋を実現する配色は?

空間イメージを明確化 トーンの統一心がけて

 新生活のスタートに合わせて、部屋を心地良いお気に入り空間に整えてみませんか。新築やリフォームを考えている人はもちろん、部屋の模様替えにもおすすめのカラーコーディネートについて、インテリアデザインを行うサンアベニュー(甲府市富竹3丁目)のインテリアコーディネーター・中島淳子さんが教えてくれました。

 ナチュラル、和モダン、アジアン、英国風、北欧風、クラシック―など、部屋のイメージはさまざま。新築やリフォームをする際、自分がどのような空間にしたいのかイメージを明確にすることが大切です。白・黒・グレーなどの無彩色でまとめるのか、有彩色の中でも赤やオレンジ、黄色といった「暖色系」と青や緑、紫などの「寒色系」をどのように用いるか、SNSなどを活用して日本だけでなく海外の部屋づくりの写真を見ることでイメージをつかみやすくなります。中島さんは「たくさんの写真を見て自分はどんなものが好きなのかを再認識し、イメージを固めていきましょう」とアドバイスしています。

カーテンやシェードのプリントに使われているイエローをアクセントカラーにしたコーディネート


配色の〝黄金比〟を活用

 インテリアの配色には、一般的に黄金比率「70:25:5」が用いられ、この割合で配色を考えると美しくまとまります。壁や床、天井など空間全体の70%を占める「ベースカラー」は、シンプルで落ち着いた色を選ぶことで、安定感と統一感をもたらし、視覚的に疲れにくい空間になります。家具やカーテン、ラグといった重要な要素に使われる「メイン(アソート)カラー」は空間の25%を占めます。ベースカラーと調和し、視覚的に豊かさを加える色を選ぶことがポイントで、例えばベースカラーがホワイトの場合、メインカラーはダークブラウンやディープブルー、逆にベースカラーがグレーの場合は、メインカラーはホワイトやグレージュ、淡めのブルーやグリーンなどもお勧めです。
 空間の5%を占める「アクセントカラー」はクッションや小物、アートなど、小さなアイテムに使われる色で、部屋に個性とインパクトを与え、少量ながら空間全体を引き締めます。インパクトのある反対色やビビッドな色を選ぶことで、部屋が単調にならず動きやリズムが生まれます。

 ホワイトやパステルカラーなどの明るい色は空間を広く見せ、軽やかな印象を与えます。自然光を反射しやすく、部屋全体が明るく感じられるので、小さな部屋に特に効果的です。ダークグレーやネイビーといった暗い色は、重厚感や落ち着きを与える効果があり、空間を引き締め、洗練された大人の雰囲気を醸し出しますが、使い方を誤ると狭く感じられることもあるためバランスが重要です。その際、同じトーン(色調)の色を使用すると統一感のあるまとまりの良い空間になります。特にふわっとしたやわらかい印象のペールトーンや明るく澄んだライトトーンは、多色使いでも合わせやすいと言われています。

建物に使われた木材の色を基調に、ダークウッドの家具を配置して落ち着いた空間に

赤やオレンジ、黄色などの暖色系は温かさや活力を感じさせる色なので、リビングやダイニングなどの活気のある空間に適しています。一方、青や緑、紫などの寒色系は冷静さや落ち着きをもたらすので、ベッドルームや書斎などのリラックスできる場所に向いています。色には心理的効果があるので、日常生活に上手に取り入れてみてください。


木材や金属との調和も

 店頭で家具やファブリックを選ぶ際は、部屋の写真を撮ってから行くと良いでしょう。見た目の印象や自分の好みを優先して選ぶと、持ち帰って実際に置いた時に空間に合わないケースもあるためです。また、木材と金属がごちゃ混ぜになってしまうと調和が乱れてしまうので、ウッディーな空間にまとめるのか、ゴールドやシルバーといった金属を取り入れても違和感がないかをイメージし、統一感を意識すると選びやすくなります。特にカーテン選びは最後になることが多いので、壁紙や家具との相性を考え、トータルでコーディネートしましょう。

木材がふんだんに使われたナチュラルな空間に、鮮やかなカウチソファやアートが映えます

 空間イメージが明確になっていても家具やファブリックを選ぶのは難しく、床や壁紙との調和や微妙な色の違いで迷ってしまう場合は、インテリアのプロに相談するのも手です。中島さんは「自分の好みや意見を断片的にでも伝えることで、プロがその要望を上手にまとめて提案・解決してくれます。美しく居心地の良い空間をつくり、おうち時間を楽しんでください」と呼び掛けています。

「美しく居心地の良いお部屋作りを楽しんで」と話す中島淳子さん

山梨県インテリアコーディネーター協会では、一般も参加できるセミナーや夏休み子どもワークショップを開催しています。インテリアコーディネーターやインテリアに興味のある方は、HPをご覧ください。 HPは https://ic-yamanashi.org

壁紙から塗装、窓回り、テーブルクロス、照明、ラグ、チェアまで中島さんがトータルコーディネート。プレートの飾り方までこだわったそう

失敗しないシタク