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ライフスタイル NEW 2024.11.23
フリーアナウンサー富永美樹さんインタビュー【後編】
富士山のふもとに住んで10年
山梨―東京 2拠点生活を満喫
自宅は夫・まことさん(シャ乱Q)がデザイン
フリーアナウンサーの富永美樹さんは、夫のまことさん(シャ乱Q)と共に山梨県鳴沢村に“山荘”を構えて今年でちょうど10年になります。2022年には富士河口湖町で庭の会社「niwa to ki」を設立、昨年秋には花苗やガーデングッズ、雑貨などを扱うショップもオープンするなど、山梨での活動の幅を広げています。山梨―東京との2拠点生活のきっかけや暮らしの様子、起業した会社などについて聞きました。
「お庭ライフ」の楽しみ方提案
―一昨年に、山梨で起業されたそうですが、どんな会社ですか。
富永さん:「niwa to ki」というお庭の会社です。コロナ禍で緊急事態宣言が出ていたころ、東京での仕事がまったくなくなって、山梨で大自然を満喫していました。お庭でガーデニングを楽しんだり、ちょっと開墾してブルーベリーを植えたりして、お庭で楽しい豊かな時間を過ごしていました。そんなころに、「お庭の会社を一緒にやらない?」って友人に声をかけてもらって、グリーン・雑貨のショップとグリーンを使って住宅やオフィス、ホテルなどのインテリアコーディネート、ガーデン・エクステリアの工事などを行っています。
―山荘でのお庭を楽しむ暮らしが今の仕事につながっているという感じですね。
富永さん:お庭で過ごす時間を「お庭ライフ」と呼んでいるのですが、山梨に来てお庭があることですごく暮らしが豊かになりました。そんなお庭ライフを多くの人に楽しんでもらいたいと思っています。「niwa to ki」という会社の名前も、庭と木、庭で過ごす豊かな時という意味を込めています。
仕入れ先を自ら開拓
―ショップもあるんですね。
富永さん:昨年秋に富士河口湖町にオープンしました。花の苗や観葉植物、園芸雑貨のほか、食器などの生活雑貨も扱っています。花苗は山梨県内の生産者さんを自分で開拓して、卸してもらえるようにお願いすることもあります。お店にいて、来店してくださった人と話をして喜んでいただけることが自分の張り合いにもなっています。
―山梨での活動の幅が広がっていますね。
富永さん:昨年から「スモモレスキュー」という活動をしています。山梨に来て知り合った82歳の農家さんから、モモの袋掛けとスモモの収穫がかぶってしまって、スモモが木の上で熟して落ちてしまうという話を聞いて、東京などから友人を呼んでスモモを収穫しました。今年は収穫と出荷までお手伝いし、お礼にスモモを少しおすそ分けしていただきました。
山梨を「ふるさと」に
―今後、山梨でチャレンジしたいことはありますか。
富永さん:私自身、住む場所を選んだのは山梨が初めてです。この地域が好きで、ここに住みたいと思って家を構えたことが初めてなので、やはりこの地域に貢献したい気持ちが強いです。スモモレスキューをして思ったのですが、これまで培ってきたノウハウやコネクションを生かして、他の地域と山梨をつないでいきたいです。ここに住んでいると、多くの人に山梨の素敵さとか、こんなに面白い習慣や言葉があるとかを知ってほしいと思うんですよ。私は千葉県の船橋市出身なのですが小学校の時に引っ越してしまって、ふるさとという意識があまりないんです。だから、ふるさとがほしかった。大人になって「自分でふるさとをつくってやる!」と思って山梨に来ました。
niwa to ki terrace
「お庭ライフ」を楽しみ、暮らしを豊かにしてもらおうと、昨年秋にオープンしました。庭を彩る花苗は宿根草や一年草、ハーブ類などがそろい、観葉植物や多肉植物、サボテンなどのインドアグリーンも並びます。庭の演出に役立つガーデニンググッズ、食器やラグといったおしゃれな生活雑貨もあります。 商品は、富永さん自身が選定。時には市場にしか出荷していない山梨県内の生産者を訪れ、直接仕入れを行うこともあるそうです。 富永さん自身も、店頭に立って接客し「お庭ライフ」の楽しみ方を提案することも。富永さんは「お庭や植物がもたらしてくれる癒やしとか、命をいとおしむことによる人生の豊かさとか、私自身が感じていることをお伝えできればと思っています」と話しています。
富士河口湖町船津6895 TEL0555-25‐6588 火―木定休、営業時間10:00~17:00
富永美樹(とみながみき)さん プロフィール
元フジテレビアナウンサーで、現在はフリーアナウンサー。
シャ乱Qのまことさんと結婚後、山梨県南都留郡鳴沢村に山荘を建て、東京と山梨の2拠点生活をしている。
一昨年、富士河口湖町にガーデン・エクステリア専門店を起業。