• ライフスタイル 2024.03.23

クラフト作家を訪ねて Atelier Bond 野田沙織さん(韮崎市)

こだわりを持って建てた家での生活をさらに豊かにしてくれるアイテムの一つとしてクラフト作品があります。既成のものでは味わえない良さがあり、暮らしに彩りを与えてくれるのが魅力です。
住宅に関わる魅力的なアイテムを作る山梨県内の作家たちを訪ね、作品作りへの思いを聞きました。


当たり前の尊さを作品に

無垢(むく)材の温かみを生かしたものづくりを得意とする木工作家、野田沙織さんの工房「Atelier Bond(アトリエボンド)」。食器など生活小物からスツール、テーブルといった家具まで、幅広い作品を手掛けています。

「身近に自然を。」をコンセプトに、自然の息吹を感じられる作品づくりを大切にしているという野田さん。

美しい山の稜線、ふと見た葉っぱの面白い形、唯一無二の石の造形…。日常にある自然が、インスピレーションの源です。

使用するのはメープルやナラ、来る美といった広葉樹の無垢材。華美な装飾や着色は控え、素材本来の色味や木目の美しさを引き出すことにこだわります。

家具は工房オリジナルとセミオーダーがあり、オリジナルは「空間に咲く花」をイメージした丸テーブルとスツールなどをラインアップ。納期はいずれも、デザイン確定から2カ月程度です。

オーダーや問い合わせはホームページから。年に数回、「オープンアトリエ」イベントも行っています。

野田さんは「山梨は素敵な自然が当たり前のようにある土地。ですが、そういう当たり前はすごく尊いものだと思います。手に取った誰かに当たり前の尊さを感じてもらえるよう、思いを込めてものづくりをしています」と話していました。


DATA

Atelier Bond

韮崎市

ホームページ(https://www.atelierbond.com

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