• ライフスタイル 2024.03.20

人気高まる平屋 ワンランク上の平屋

家族構成や暮らし方の変化などにより、幅広い年代で平屋住宅を選ぶ人が増えています。
最近は、おしゃれなデザインやコンパクトな間取りなどバリエーションもさまざまです。
快適に暮らすポイントは? 専門家に聞きました


家族のつながり実感

enduno(南アルプス市寺部、遠藤博行社長)は、請け負う住宅の7~8割が平屋です。
遠藤社長によると、平屋の魅力は、階段がないため上下の移動がなく、子どもから高齢者まで安心して暮らせること。
リビングやダイニング、子ども部屋、キッチンや洗面所などの水回りがワンフロアにあるので、
どこにいても家族の気配を感じられ、さらには家事動線が良いのもメリットといえます。


建築コスト高い例も

一方、デメリットはコストの高さです。
「同じ床面積の2階建てと比べると、基礎や屋根は2倍となり、広めの土地も必要になってくると考えてよいでしょう」と遠藤社長。
土地選びについては、居住空間だけでなく、駐車場スペースや子どもが遊ぶ庭など、何を優先したいかをよく検討することを薦めています。
建設コストは高くなるかもしれませんが、構造がシンプルだったり、高い足場を組む必要がなかったりするので、メンテナンスコストを抑えることができます。


プライバシーを確保

平屋の場合、隣接する建物によっては外から部屋が丸見えになってしまうため、プライベート空間を確保するための配慮が必要です。
同社のモデルハウス「オトナの隠れ家」は、シンプルな長方形の平屋で正面に窓を作らないスタイリッシュなデザインが特徴です。
正面を壁にすることで、平屋のデメリットである外からの目線を遮断し、プライベート空間を確保しています。

中庭と一体となったLDKは、空間を広く感じられる効果があり、開放感を味わえます。
壁で囲まれているので、中庭に面した窓をカーテンレスにしても外から見られる心配がありません。

中庭は、子どもやペットの遊び場やバーベキューを楽しむ場として活用できるほか、プロジェクターを使って大きな壁をスクリーン代わりにして映画の野外鑑賞を楽しむこともできます。
さらに、温水が出るシャワーを備えており、室内にあるサウナ室から移動してクールダウンすることも。
完全なプライベート空間をフルに活用し、ワンランク上の平屋暮らしを提案しています。

 


老後も部屋を有効活用

家事動線も工夫しました。
キッチン、パントリー、ファミリークローゼット、ランドリールームは、効率よく移動ができるように一直線に配置。
中庭に面した廊下にはカウンターを設け、子どもたちの勉強スペースやワークスペースとして有効活用できます。

子ども部屋は将来、3・75畳ずつ2部屋に分けられるように入口を二つにしています。
2階建ての場合、2階に子ども部屋を作ることが多いですが、老後に階段の上り下りが大変になってしまうと、子どもが自立後に2階の空いた部屋を使えないケースがあります。
平屋であれば、空いた子ども部屋を有効に使うこともできます。
ロウリュができる人気のサウナや、小ぢんまりとした居心地のいいヌック、雨の日にも快適なインナーガレージなど、豊かに暮らすアイデアが満載です。

 

遠藤社長は「最近は低金利などを背景に、平屋を選択する若いファミリーも増えています。
老後に豊かに暮らすため、ワンランク上の平屋暮らしを検討してはいかがですか」と話しています。


DATA

「オトナの隠れ家」

施工:enduno
山梨県南アルプス市寺部1544-1

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