• ライフスタイル 2023.11.22

本格的な冬を前に  凍結を予防するには? 冬支度・水回り編

朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。水道管が凍結するなど、寒さによる影響を受ける季節でもあります。県内の専門業者に対策などを聞きました。


定期点検でトラブル予防/水流目安は「鉛筆一本分」 

昨年1月、強烈な寒気が山梨県に流れ込み、水道管の破裂や凍結が発生したというニュースが報じられました。
水回りのトラブルは、日常生活に大きな影響を与えます。本格的な寒さがやってくる前に、対策を講じておくことが大切です。

水道管は、一般的に氷点下4度以下になると凍結すると言われています。
水のトラブルや困りごとに対応するST水道メンテナンス(甲府市千塚2丁目)の武川健社長は、「風が当たると、氷点下4度より高くても凍る可能性があるので注意が必要です」と呼び掛けています。
風の当たり方は、住宅の立地によって異なります。まずは我が家の環境を観察することが大切です。

精密機器を使い、漏水の場所を探す専門業者

一般的な凍結の予防法として、水を細く出しておくという方法が知られています。細すぎても凍ってしまうため、鉛筆一本分の太さで出すのがお薦めです。
不凍栓を回したり、露出している部分をタオルや毛布でぐるぐる巻きにしたりしておくことも有効です。

ヒーターや保温材をつけている家庭も多いですが、経年によって故障や劣化が進んでいるケースもあります。
武川社長は「メーカーは、ヒーターの交換推奨年数を3~5年に設定しています。コンセントやコードがカチカチに固まっていないか、保温材が劣化してボソボソになっていないかなど定期的にチェックすることが大切です」と話します。
対策を忘れがちなのが浴室で、同社にも浴室の蛇口の凍結事例が多く寄せられています。翌朝に寒くなりそうな日は水を細く出しておくとよいでしょう。

給水管の保温材の交換も定期的に行うのが理想

 寒さで起こりやすいトラブルとして、キッチンの排水管のつまりも挙げられます。
洗い物などで流れる油が固まりやすくなるのが原因で、水が流れにくくなったり、ゴボゴボと音がしたりするようでしたらメンテナンスが必要です。
つまりの予防策としてお湯を流すのが有効ですが、排水管に使用している塩化ビニール管は熱に弱いため、熱湯を流すと溶けてしまうので注意が必要です。

水道管や排水管、給湯器、トイレなど水回りの機器類は、故障して初めて日頃の手入れが必要なことを実感するケースも少なくありません。
武川社長は「定期的なメンテナンスを心掛け、トラブルの予防につなげてください」とアドバイスしています。

凍結箇所を探す専門業者。大がかりな工事になる前に定期点検をしましょう

失敗しないシタク