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ジタクのシタク塾 2023.11.24
人気輸入住宅の特徴は?
個性さまざまな輸入住宅自分好みにアレンジも
多彩なデザインが魅力の輸入住宅。海外で見られるような、おしゃれな雰囲気の住まいに憧れる人も多いです。
輸入住宅といっても、さまざまなスタイルがあります。多くの輸入住宅を手掛けるメープルホームズ山梨(甲斐市竜王)の長田正行社長に特徴などを聞きました。
輸入住宅といっても、ヨーロッパのトラディショナルなデザインからアメリカのモダンスタイルまで、国や地域によってさまざまなタイプがあります。
都内では、狭小地などのスペースの確保が難しい土地にも対応しやすいパリスタイルやニューヨークスタイルが人気ですが、山梨ではアメリカンスタイル、フレンチスタイル、北欧スタイル、イングランドスタイルを中心に、幅広いタイプの輸入住宅が選ばれています。
多種多彩なデザイン
アメリカンスタイルは、アーリーアメリカンスタイル、ニューヨークスタイルに分かれます。
細い板を重ね合わせて作る外壁のラップサイディングが特徴のアーリーアメリカンスタイルは、薄いグレーや水色などの明るく爽やかな色を使ったシンプルですっきりとしたデザインが人気です。
ニューヨークスタイルは、レンガを基調に窓やドア回りに装飾を施すことが多いマンハッタンスタイルとラップサイディングが特徴のブルックリンスタイルに分かれます。
フレンチスタイルは、大きく分けて3種類。
- 白やベージュなど温かみのある塗り壁にS字屋根瓦が魅力の南仏スタイル
- とんがり屋根で大人っぽい印象の北仏スタイル
- アパルトマンのようなスタイリッシュなデザインが魅力のパリスタイル
があります。
厳しく長い冬を快適に過ごすことを目的に、お気に入りの家具や照明などで心地いい空間づくりができる北欧スタイルは、シンプルに仕上げた外観と内装が特徴です。
石積みの重厚感がある外観のイングランドスタイルは、内装に経年で表情が変わるアルダー材を使うことが多いです。
このほか、「赤毛のアン」に登場しそうなナチュラルカントリースタイル、テラコッタタイルや漆喰を使ったサンタフェスタイルなど、個性豊かなデザインも人気です。
「輸入住宅の最大の魅力がデザイン性の高さです」と長田社長。建材の種類が豊富で、さまざまなアイテムを組み合わせることで自分の好みのデザインに仕上げることができるそうで、どこにもないオーダーメイドの住まいづくりを薦めています。
業者選びは慎重に
さまざまなスタイルがある輸入住宅ですので、施工事例を調べるなどしてハウスメーカーを選ぶことが重要です。
輸入住宅の性能を十分に理解した上で実際の建設地の環境に合わせたり、性能を向上させたりできる知識や技術の高い業者を選ぶこともポイントです。
欧米の住まいは、日本の住宅に比べて比較的ゆったりと作られています。間仕切りの少ない間取りや、吹き抜けなど開放的な雰囲気が味わえるのも魅力です。
一般的な日本建築とは、工法が異なり、日本の住宅は木の柱と梁で骨組みを組む在来工法が採用されることが多いですが、輸入住宅の場合は「2×4工法」「2×6工法」といった枠組壁工法が多く見られます。
在来工法が柱と梁、筋交いなどによって建物を支えるのに対し、枠組壁工法は壁全体で支えるのが特徴です。
点ではなく面で支えることで、耐久性、耐震性が高くなりますが、面構造のため間取りの変更などのリフォームには専門知識が必要になります。
また、輸入建材を交換するなどのメンテナンスは、建材を取り寄せる時間がかかる場合もあります。
長田社長は「リフォームやメンテナンスは、輸入建材の取り扱いにたけている工務店や大工さんへの依頼が不可欠です。専門の技術、知識を持った業者を探してください」と話しています。