• ライフスタイル 2021.12.09

新居への引っ越しを機に収納上手になろう!

家の中がなかなか上手に片付かず、「気が付くと物があふれている」などと悩む人は多いですが、片付けにはこつがあります。
特に、マイホームができて引っ越す際は、収納上手になるチャンスです。
整理収納アドバイザーで「整理収納Komy」(甲斐市)代表の松本美枝さんに聞きました。


①引っ越しの荷造り

間取り図を見て置き場を決める

引っ越しでは、荷物は最初に置いた場所から動かないことが多いです。
ですので、入居前に間取り図を見ながら、どこに何を収納するのかよく考えてください。
例えば、リビングで何をしたいのか、そのために必要な物は何かということをイメージしましょう。すると、その場所に持ち込む荷物がおのずと決まります。
荷造りでは洋服や食器、日用品を

①よく使う
②あまり使わないが必要
③使わない

の3つに分類して段ボールに詰めます。
そうすることで、引っ越し後には①だけ荷ほどきすればすぐに生活が始められます。
③は処分できる物は処分しますが、無理せず、どうしても捨てられない物は心の保険として納戸や押し入れなどに分かるように保管しておきましょう。
新居で衣類ケースを使う予定があれば前もって購入し、そこに洋服を入れて搬入すれば荷ほどきする手間が省けます。
LDKなど日常生活の場には、よく使う物だけを置く適材適所がポイントです。

②キッチン

整理すれば調理がスムーズに

皿の収納量がアップするコの字型ラック

キッチンは収納を工夫することで調理がスムーズになります。

①シンクの下はざるやボウル、洗剤類のストックなど水回りで使う物
②調理台の下は調味料や乾物などの食材、調理器具や食器など料理で使う物
③コンロの下は鍋やフライパンなど火を使う物

というように分けてください。
フライパンや鍋などは、専用のスタンドやラック、ファイルボックスなどを使って立てたり、重ねたりして収納してください。
食器棚は目線から腰高の中段に毎日使う食器、お客さま用や出番が少ない食器は上段や下段に入れます。
皿は重ね過ぎないことがポイントです。
棚に「コの字型のラック」などを置き、上と下に食器を分けて入れると、スペースを有効活用ができ、取り出しも楽になります。
パントリーには、棚の半分ぐらいの高さのボックスを並べ、保存した食品が見渡せるようにしましょう。
深いボックスにしまい込んでしまうと、「気付くと賞味期限が切れていた」ということもつながります。

③ウオークインクローゼット

洋服下の空間を生かす

フラップ式ケース
引き出し式ケース

ウオークインクローゼットは、通常ハンガーパイプだけが取り付けられた大きな空間です。
洋服をハンガーに掛けたら、トップス、スカート、ワンピース、コートなど種類ごとに丈を合わせてつるします。
下の空いたスペースには収納ケースや、その時季に使わない大型家電、スーツケースなどを置くことで有効活用します。
収納ケースは四角く、積み重ねできる商品が便利です。
広いクローゼットなら引き出し式でもいいですが、それほど広くなければ奥行きが浅く、ふたが上に大きく開くフラップ式ケースがお薦め。
ケースに収納するときは、衣類を畳み、折り山を上にして立てて収納すると取り出しやすいです。

④シューズクローク

専用ラックで収納量2倍に

専用ラックで靴の収容量が2倍に

シューズクロークは収納量が多く、玄関周りをすっきりした状態に保てるというメリットがあります。
靴以外にも傘、ベビーカー、ゴルフ用品のような趣味の道具を入れておくこともできます。
靴を置く棚には専用のラックを使うことで1つの段に2段分の靴を入れることができ、収納量がアップします。
お父さんは最上段、お兄ちゃんは2段目というように家族で決めておくと、誰がどのような靴を何足持っているか把握しやすいです。
子どもの縄跳びやボールといった遊び道具、習い事に使う物などは、用途ごとにボックスを用意して収納するのがお勧め。
また、家の鍵をリビングまで持ち込む方もいますが、玄関に置き場をつくれば、外出時にうっかり忘れて取りに戻る手間が省けます。


松本 美枝さん

整理収納アドバイザー1級
整理収納アドバイザー2級認定講師
「整理収納Komy」(甲斐市)代表

失敗しないシタク