• はじめての家づくり NEW 2025.11.28

住宅ローン初心者必見!“無理なく返せる金額”の見極め方

「山梨で理想のマイホームを…」と考え始めたとき、多くの人がまず考えるのが「お金」のことではないでしょうか。マイホームの購入は、大きなお金が動く買い物。「自分たちは一体いくら借りられるのだろう?」と、借入可能額が気になるところです。

住宅ローンを組む場合は「借りられる額」を把握するよりも「将来にわたって、無理なく返せる額」を知ることが大切です。この記事では、住宅ローンの返済計画で失敗しないための基本的な考え方と、自分に合った予算を見極める方法をFP監修のもと、解説します。

 

【本記事の監修者】

高橋禎美(たかはし・よしみ)

【プロフィール】
大手アパレル会社在職中に FP 資格を取得し独立。オレンジワイズ代表。投資がこわい・わからない投資初心者の女性向けにマネー相談、相続相談、セミナーを開催。執筆多数。ファイナンシャルプランナー(CFP)、一種証券外務員。  

■「借りられる額」と「無理なく返済できる額」は違う


無理のない返済額とは安心して返せる額のこと

住宅ローンを組んでマイホームを購入しようと考え、金融機関やネットシミュレーションなどで、借りられる上限額をチェックしたことはありませんか。「どのくらい借りられるのか」の目安を知ることは大切です。しかし、ここで気をつけておきたいのは、「借りられる上限額」と、「安心して返せる額」は異なる点です。無理なく、安心して返せる額の算出方法を知っておきましょう。

 

「返済負担率」から年間の返済額を知ろう 

返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合のことです。返済比率といわれることもあります。返済負担率は、一般的に20%~25%が安全圏、30〜35%が借り入れ可能な上限目安とされています。

この返済負担率も、住宅ローンの審査の際にチェックされますが、安全圏というのもあくまで目安です。25%以下であれば必ず審査に通るというわけではないため、注意しておきましょう。

参考リンク 
https://www.smbc.co.jp/kojin/jutaku_loan/column/repayment-rate/

返済負担率の計算方法 

返済負担率の計算方法は以下のとおりです。

 年間の返済額÷年間の手取り収入×100=返済負担率(%)

 
ここでのポイントは、総収入額ではなく手取り収入での計算となる点です。年間の手取り額で計算するようにしましょう。返済負担率から年間返済額を計算する場合は、こちらの計算式が当てはまります。

 手取り収入額×返済負担率(%)=年間返済額

 

例えば、年間の世帯収入が手取りで500万円、返済負担率を安全圏の25%とした場合は、このような金額になります。

 500万円×25%=125万円

 

30年ローンであれば、単純計算すると125万円×30年=3,750万円が借入金額となりそうですが、ここに落とし穴があります。借入金額には利息が発生するため、借り入れた金額=返済する金額ではなく、借り入れた金額+利息=返済する金額となります。そのため、総支払額が3,750万円になるように組む必要があるのです。

 また、返済負担率は住宅ローンだけでなく、自動車ローンやマネーローンなど様々な借入も含まれます。複数のローンを抱えている場合は、合算するのを忘れないようにしましょう。

 

住宅購入には、さまざまな支払いも発生する

マイホームの購入には、物件価格以外にも何かとお金がかかります。登記費用、ローン保証料、火災保険料、不動産取得税などの諸費用は、購入時に発生します。毎年の固定資産税、外壁塗装、給湯器交換など、将来かかってくる修繕費についても考えておくようにしましょう。

  

■無理のない返済プランには、ライフプランニングが必須

将来の支出をピックアップする

お子さんがいる家庭であれば、教育費が大きくかかるタイミングがありますし、山梨に住むなら必需品となる車の購入や維持費もかかります。他にも、家電の買い替えや家族旅行など、「どう生きていきたいか」によって支出額は変わってきます。

 どこにお金をかけたいのかを考えていくと、住宅ローンを無理なく払える額が見えてきます。まずは、どんなことにお金がかかるのか、かけていきたいのかを家族でピックアップしていきましょう。

 

未来の必要貯蓄額を算出する

将来の支出項目をピックアップしたら、それぞれどのくらいの貯蓄があればよいのか、何をローンで購入するのかなどを考えていきましょう。たとえば「住宅ローンを組む代わりに車は一括購入できるよう貯蓄をしていく」などが挙げられます。車も軽自動車2台なのか、ワンボックス+軽自動車なのか、家族の形や趣味によって必要な金額が大きく変わります。

 10年後に200万円で車を購入するなら、毎月1万7千円の貯金が必要です。夢と現実を照らし合わせながら、未来の家族予想図を作って、金額を算出していきましょう。

 

無理なく返済できる住宅ローンの返済額の算出方法

住宅購入だけではない、家族の夢や希望を叶えられるライフプランを考えたら、無理なく返済できる住宅ローンの返済額を算出しましょう。

 毎月の手取り収入-生活費-未来に必要な貯蓄=無理なく返済できる住宅ローンの返済額

 ここで、収入から計算した返済負担率も合わせてチェックし、本当に無理なく返済できる金額になっているかを確かめることも大切です。また、今計算するのは現時点での年収額や毎月の手取り額です。今後、それらが増えていくのか、そのままになるのか、自営業へ転身するのかなど、収入がどう動いていくかもライフプランを立てる際に考えておくとよいでしょう。

 

シミュレーション:山梨で暮らすAさん一家の場合

 

モデルケース:甲府市在住の35歳夫婦(夫:会社員、妻:パート)と子ども1人

世帯年収

600万円

貯蓄

500万円

2台所有

 

返済負担率25%で計算すると、年間返済額は150万円。月々12.5万円が上限となります。ライフプランを立てたときに、未来に必要な貯蓄は月々3万円だと計算できていたら、上限額から貯蓄額を引いて、現実的な返済額を算出しましょう。

 現実的な月々の返済額: 12.5万円 - 3万円 = 9.5万円

 
月々9.5万円の返済から逆算して、借入可能額を算出します。仮に、金利0.7%で35年ローンを組むとしたら、約3,500万円が借入可能額です。

 借入額3,500万円 + 自己資金(頭金)300万円 = 総予算3,800万円

 

「無理なく返済できる額」を算出しておくことで、住宅ローン初心者でも、購入の見通しが立てられるようになります。また、地元の金融機関が提供する住宅ローンの特徴もチェックしてみるのもおすすめです。UターンやIターンなど、移住を考えている方は、山梨県の移住・定住支援制度や子育て支援制度が利用できるかも確認してみましょう。

 

将来を見据えて計画を立てよう

住宅ローンを無理なく返済できる金額は、家庭によってさまざまです。大切なのは、現在の収入だけでなく、将来のライフプランまで見据えた「無理のない返済計画」を立てること。まずは、「返済負担率」と「ライフイベント」をもとに、ご自身の家庭の「安心して返せる額」を一度計算してみてください。

 ライフプランを立てるのは難しいため、専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)や金融機関の窓口が、計画づくりの心強い味方となってくれるはずです。賢い資金計画で、山梨での素敵なマイホームの夢を叶えましょう。興味をもった方は、ぜひ「ジタクのシタク」のコラムや不動産検索で、住宅購入のイメージを膨らませてみてください。

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