• ジタクのシタク塾 NEW 2025.07.19

買いました! <空き家購入体験談・甲府市Sさん> 特集・山梨の空き家の利活用 現状は?

原材料高で新築住宅の販売価格が上がっていることなどを背景に、中古住宅への関心が高まっています。
特に最近は、空き家を購入してリノベーションをする方法が注目を集め、DIYを楽しみながら理想のわが家を手にする人も増えています。
一方で全国的に空き家の増加が社会問題化しており、山梨県内でも住宅総数に占める空き家率は20%を超えています。山梨県内の空き家の状況や利活用の現状などについて調べました。 


築50年 DIYを楽しむ

2012年に転勤のため神奈川県から山梨に移住した30代のSさんは、約3年前に築50年の空き家を購入しました。
それまではアパート住まいだったそうですが、趣味の車やバイク、スノーボードなどを楽しむには手狭だったため、引っ越しを決意。「新築住宅は高いし、きれいすぎて気が引ける」と、空き家を探すことにしたそうです。 


空き家購入への思いをサイトに掲載

「山梨は、東京に近くて田舎すぎないのが魅力。移住先として人気がありますが、売りに出している空き家は少ないと思います。私も実際に空き家を見つけようとしましたが、空き家バンクには数件しか載っておらず、なかなか良い物件が見つかりませんでした」とSさん。
NPO法人「イエカラ」(新井円代表理事)が「やまなし支局」として運営する「さかさま不動産」に、空き家をどのように使いたいかを掲載したことがきっかけとなり、空き家を売却してくれる家主さんを見つけることができたそうです。


DIYで理想の住まいへ

Sさんが購入したのは、甲府市内の工場を併設した空き家でした。
持ち主の女性は親族から受け継いだものの、空き家にしたまま管理できていなかったとか。
購入後は、手つかずのままだった空き家の中の大量の荷物を片づけることからスタート。
水回りや電気設備などは業者に依頼し、ほかはDIYを楽しみながら、理想の住まいづくりに取り組んでいます。


NPO法人イエカラ 新井 円代表理事コメント

サイトを通じて、空き家の所有者さんにSさんの思いを知ってもらったことでうまくマッチングできました。
空き家があるというのは地域の人にとっても心配なものです。SさんがDIYをしていると、近所の人が様子を見に来ることもあり、地域の人との関係も良好に築けているそうです。


空き家のDIY例

Sさん宅

Before

After

イエカラのサイトはこちら
https://iekaras.org/


DIY施工例

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