• ジタクのシタク塾 NEW 2025.07.18

ホームシアター、サウナ、ボルダリング… 趣味を楽しむ家づくりのポイントは?

マイホームを建てる際、趣味を楽しむスペースを作りたいと考えている人は多いと思います。
デザインや間取りを自由に決めることができる注文住宅であれば、思い通りの趣味スペースを作ることも夢ではありません。
昭和町西条の檜家に、必要な設備や間取りのポイントなどについて聞きました。 

 

使い方をイメージして 

「ホームシアターで大好きな映画を観たい」「サウナを置いて整いたい」「夜でもピアノを弾きたい」「ゆっくり読書を楽しみたい」―など、一口に趣味を楽しむといっても多岐にわたります。
同社によると書斎やシアタールームの要望が多く、最近はサウナやトレーニングルームの需要も増えているそうです。
個室を設けるだけでなく、スキップフロア、ロフト、リビングの一角など、設置する場所や広さはさまざま。
まずは日常生活の中で、どのように、どんな風に使いたいのかをイメージすることが大切です。


音響、防音も検討 

人気が高い趣味スペースの一つは、シアタールームです。
必要となる設備は、スクリーンや音響設備、プロジェクターなどがあります。
プロジェクターを上から吊り下げる場合は、天井に下地を入れて強度を高めたり、電源を設置したりする必要が出てきます。
最近では、照明と一体型のプロジェクターもあります。

部屋の広さを決める際は、照射の距離を考慮します。
「広いスペースが必要とは限りません。例えば、4畳半の部屋でも2㍍70㌢の壁があるので映し出すことは可能です」
と同社の担当者。
家族みんなで横並びで座って観るソファを置くのか、リクライニングの椅子に一人でくつろいで観たいのかなど、置きたい家具によっても必要な広さは変わります。
音響へのこだわりがあったり、音漏れが気になったりする場合は、スピーカーや吸音材、防音の扉、窓の防音などを検討することも必要になってきます。 

使うシーンを想定して間取りを決めることも重要です。
例えば、子どもが寝てから大人がゆっくり映画を観たいのであれば、子ども部屋や寝室から離れた場所に設置して、音の影響が出ないように配慮します。
日中観ることが多いのであれば、遮光を意識しなければなりません。
敷地の北側にスペースを設けて太陽光を制限することも手です。

人気のシアタールーム

動線イメージし設計を 

サウナブームに伴い、自宅にサウナを設置するケースも増えています。
屋外用のたるのような形のバレルサウナや、テントサウナのほか、屋内に設置するサウナは既製品をはめ込む据え置きタイプか、オーダーメードの埋め込みタイプがあります。
屋内に設置する場合は、サウナだけでなく、水風呂や外気浴を行うテラスなどを確保することも必要になるため、間取りを検討する際にはスムーズに移動ができる動線づくりを意識しましょう。

サウナを設置する際は水風呂や外気浴用テラスへの動線を意識して

アクティブ派の中には、室内にボルダリング用の壁やうんていを設置するケースも。
リビングやダイニングに隣接するスペースに設けることで、子どもとのコミュニケーションを図ることができます。
また色鮮やかなホールドがついた壁は、個性的なインテリアとしても楽しめます。

設置する際は、ホールド用のビスをしっかりと固定できる素材を選び、壁の強度を高めることがポイント。
安全に着地できるように、マットを敷くスペースも確保しましょう。

ボルダリング用の壁は個性的なインテリアとしても楽しめる

同社の担当者は「希望通りの趣味スペースを作ることができるのは、注文住宅ならではです。設計時には、日常生活と趣味を両立させるため、何を優先したいかを明確にして住宅メーカーの担当者に伝えてください」と話しています。

可動式の本棚を設置した書斎はリモートワークにも使える

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