• ジタクのシタク塾 2022.04.14

土地を探すポイントは?

まずは土地購入費の上限把握

マイホーム取得には土地購入費・建築費・諸費用が必要になります。
まずは総予算を検討し、その中でどの程度を土地の購入費に充てられるか把握することが大切。費用面での無理は禁物です。

◎住みたいエリアを決める

おおよその土地購入費が決まったら、家を建てたいエリアを考えます。子どもの学校や職場への距離、買い物などの利便性など、重視するポイントは家族構成や年代などにより異なると思います。中には「少し不便でも田舎暮らししたい」という人もいるでしょう。最近は親の近くに住む「近居」も人気です。親世代と一定の距離を保ちながら子育てをサポートしてもらったり、将来的に親の介護がしやすかったり、双方に利点があります。

◎ネットで探し、小まめに足運ぶ

エリアを絞ったらインターネットで不動産情報を検索してみます。通常は土地を取り扱っている不動産業者や住宅メーカーなどの情報が記載されているので、この時点で問い合わせてみてもいいでしょう。

一般的に南側に道路がある南向きの四角い土地が好まれますが、北向きの土地でも住宅のデザインや間取りで欠点をカバーできる場合があります。むしろ道路に面していない南側に居間や庭を配置すると、プライバシーを確保できるという利点があります。

各自治体が公表しているハザードマップで土地の安全性も確認してください。その上で、気になる土地には何度も足を運び、時間帯や天候の違いにより、土地周辺の状況が変わらないかどうか、確認することをお勧めします。

例えば、昼間は静かな住宅地でも、幹線道路への抜け道になっている場合など、平日の通勤・通学時には交通量が意外に多いことがあります。また、晴れた日ばかりでなく、降雨時に行って雨水の流れ方を見たり、近くの川の様子を観察したりすることも大切です。

◎新規の分譲地と既存の売り地

新規の分譲地と既存の売地とで、それぞれメリット・デメリットがあります。新規の分譲地は同世代の人たちが入居し、話が合いやすいといった可能性がある反面、実際は入居するまで近所にどんな人が住むか分からないという点があります。

一方、既存の売り地は周囲の住人を把握しやすく、入居後の近所付き合いのイメージを描きやすい面があります。ところが、町内会や組といった地域のつながりが強かったり、旧来のしきたりが残っていたりするケースもあるということを念頭に置いてください。

また、土地の性質によって建築時の諸費用が左右されます。売り地では地質調査から上下水道などのライフラインの整備まで、自費で行わなければならないケースがあります。それにより100万円単位で費用が変わってくるので注意が必要です。

◎直感を大切にしよう

「土地探しはご縁物」といわれます。自身の希望が100%かなう土地は少なく、ある程度納得できるところで妥協しないと、なかなかマイホームは手に入りません。ここぞという敷地の真ん中に立ち、マイホームを建てたときのイメージを思い描いてみてください。そのときの「自分に合っているな」という直感を大切にしましょう。


ジタクのシタク塾講師

家苗 浩明さん

ファイナンシャルプランナー・宅地建物取引士
山梨住まいのFP相談室代表

失敗しないシタク