-
ジタクのシタク塾 2021.12.28
火災保険・地震保険は入った方がいいの?
火災保険は、かつて35年一括で払えましたが、近年は保険期間が最長10年と短縮されて、2022年10月からは最長5年ごとの更新となります。
自然災害が多発し、保険の将来的な収支予測が難しくなっているためです。
火災保険の対象となるリスク
火災保険の対象となるリスクは火災(落雷・破裂・爆発)、風災(ひょう災・雪災)、水ぬれ、盗難、水災、破損などがあります。
「2018年度個人用火災保険総合保険 保険金支払実績」によると、火災による全損時の建物への平均支払額は1324万円です。
火災以外では例えば泥棒が入って窓ガラス、ドアが破損した場合、91万9千円を支払った事例などがあります。
なお実際の事故によって支払い額は異なります。
全てをサポートするものが良いのですが、必要のない補償にお金をかけるのはもったいないので、どこまで補償するのかは検討しましょう。
特に、水災のサポートは保険料が高くなるため、安くしようと外すケースが多く見られます。
ただ、洪水ハザードマップなどで住む地域の危険度を必ず確認してください。
高台であっても水害にあう危険性はあります。危険度が高い場合は付けた方が良いでしょう。
火災保険は居住用の建物に加え、家具や家電といった家財も補償できます。
補償の対象(建物のみ、建物+家財)をどこまでとするのか?建物のみの補償では家財は補償されませんので、家財については家財の補償を契約する必要があります。
家財が新品の場合は付けておき、何年かたったら外すという選択もできます。
地震保険にも入ると安心
地震に備えて地震保険にも入ると安心です。
地震保険は火災保険とセットで契約する必要があり、地震保険のみで契約することはできません。
保険期間は火災保険よりも短く最長5年です。
地震保険は、地震による火災、損壊、津波による流出などによる損害を補償するもので、居住用建物と家財にそれぞれ加入できます。
また、原則として受け取れる保険金は、火災保険の30%~50%の範囲内で設定し、建物は5,000万円、家財は1,000万円が契約の限度額になります。
火災保険料は保険会社によって異なりますが、地震保険料はどの保険会社でも同じです。
ただし都道府県によって地震のリスクが異なるため、所在地と建物の構造により料金が変わることがあります。また、建物の免震・耐震性能に応じた割引制度があります。
耐震性能の高い家などではメーカー保証が付いていることもあり、地震保険に入る必要がないケースもあります。建てる住宅の性能、場所によっても検討が必要です。
何かが起きたときにしっかりカバーできる保険を見極めて、契約しましょう。
ジタクのシタク塾講師
三澤 恭子さん
ファイナンシャルプランナー
FPオフィス ライフエイド代表