• ジタクの自慢 2023.03.23

細かな工夫でリラックス感 デザイン際立つ店舗兼住宅

おしゃれな住宅が立ち並ぶ甲府市内の住宅街でもひときわ存在感を放つ、無駄をそぎ落とした箱型フォルムの一軒家。甲府市内に建つ神宮寺さん宅は、フラットサイディングの白い外壁をベースにモノトーンでまとめた、シンプルでスタイリッシュな外観の注文住宅です。

神宮寺さん宅は翔さん(34)、奈々子さん(29)、乃空ちゃん(4)の3人暮らしで、昨年7月に完成したばかり。乃空ちゃんが成長し、それまで住んでいた賃貸住宅が手狭に感じるようになったことを機に、思い切ってマイホーム建設に踏み切りました。


一番のこだわりは、統一感を持たせたインテリアデザインです。黒、白、グレーなど壁や家具に用いる色数を絞り、夫妻共に「好み」というシンプルかつモダンな空間に仕上げました。電気のスイッチの色を部屋の雰囲気に合わせてグレーに変更するなど、こだわりは細部にまで及びます。

翔さんは「シンプルにまとめつつ、アクセントクロスを用いることでテイストを崩さずにデザイン性を高めているのもポイントです。どんな壁紙が良いか、ハウスメーカーの方にたくさん相談に乗ってもらい、プロ目線の提案もしていただけて助かりました」と振り返ります。

LDKの壁が白を基調にしているのに対して2階の主寝室はグレーをベースにするなど、配色バランスを調整。同じモダンテイストでも、部屋ごとに雰囲気に変化を付けています。また、それぞれの部屋にある照明器具は、色温度を調整できるタイプを選択しました。

気分に応じて、色温度が高く青みがかった白い光「寒色」と、色温度が低く暖かみのあるオレンジがかった光「暖色」を使い分けているといい、翔さんは「照明でガラッと雰囲気が変わります。まさに『1粒で2度おいしい』感じですね」と笑顔を見せます。


そんな細部までデザインにこだわった神宮寺さん宅ですが、もう一つ大きな特徴があります。それは、店舗兼住宅であることです。美容師をしていた奈々子さんはマイホーム建設に合わせて独立。1階の半分ほどを店舗スペースにして、ヘアメイクやヘアケア、フェイシャルエステなどを行うプライベート美容サロン「Latot」をオープンしました。

モダンにまとめた生活空間とは対照的に、店舗スペースは優しい風合いの白をベースに木のぬくもりが際立つ「北欧テイスト」。奈々子さんが「ぜひここも見てください」と案内してくれたトイレは、壁紙の一部がペールグリーンのアクセントクロスに変更され、さながら絵本から飛び出してきたような雰囲気でした。

住居用と店舗用で、玄関ドアも二つ用意。無機質な黒でスタイリッシュに仕上げた住居用に対し、店舗用は淡いベージュの木製にするなど、ここでも差別化が徹底されています。「店舗と生活スペースで二つの違うテイストを楽しめて、毎日飽きないですね」と奈々子さん。

店舗兼住宅にしたことで生活空間に使えるスペースは必然的に狭くなりますが、そうと感じさせない工夫が随所に施されているのもポイントです。家族一同お気に入りというリビングダイニングキッチン(LDK)では、リビング階段の上部を吹き抜け構造にしたり、天井高を一般的な規格より10㌢高い2㍍50㌢にしたりすることで解放感を高めました。また、一部のドアは天井まで届くほど高さがあり開放的な雰囲気を演出する「ハイドア」に変更しました。


家事や収納の効率を高める工夫も施していて、キッチン横には床下収納も付いたパントリーを設けました。「物が散らばっているとせっかくのスタイリッシュな雰囲気を壊してしまうので、見せない収納ができるスペースは重宝しています」と翔さん。洗濯機の上に高機能のガス式乾燥機を置くことで、洗濯、乾燥に掛かる時間が大幅に短縮されたといいます。


このほかにも、庭代わりとしても使える2階のバルコニーなど、見どころ満載だった神宮寺さん宅。住み始めてから約半年が経過し、「やっぱり家族や自分の好きなものに囲まれた暮らしは気分が上がりますね」と翔さんは笑顔を見せます。最もこだわったデザインに加え、断熱性など機能面でも感動したと話します。「夏も冬もこんなに過ごしやすくなるのかと驚きました。毎日の暮らしが楽しく快適になって、心から大満足です」


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