• ジタクの自慢 2022.07.25

高気密、高断熱で夏も冬も快適 開放感あふれる北杜市の輸入住宅

優しい風合いの白いラップサイディングの外壁に特徴的な緑の三角屋根。北杜市内の別荘地に建つY邸は、絵本や海外ドラマの世界から飛び出してきたような特徴的な外観がひときわ目を引く、細部にまでこだわった輸入住宅のセカンドハウスです。

Yさんは都内で暮らしています。「都会の暮らしは、外を見ればコンクリートで夜も明るくせわしない。目まぐるしく時間が過ぎていく感覚に怖さを感じて、都会の喧騒から離れられる場所を探し、自然豊かな山梨にセカンドハウスを建てることにしたんです」と振り返ります。


自然素材をふんだんに使い、海外の空気感じる家に

Yさんは仕事柄海外出張が多いといい、「アジア、米国など、これまでに100回以上は出張に行きました」。セカンドハウスには、自分の目で見て、触れてきた海外の住宅のエッセンスを存分に落とし込んでいます。Yさんは「日本に居ながら海外のリゾートや郊外の空気感を感じられる自慢の一軒になりました」と笑顔で話します。

特徴の一つがふんだんに使われた自然素材です。玄関ドアは肉厚な木製で、ドアノブを握ると、しっかりとした重みが伝わってきます。室内へ踏み入ると、無垢材を使った床、火山灰由来の壁材を使った白い壁が調和した温かみのある雰囲気。吹き抜けのリビングには庭の新緑を望む大きな窓が設けられ、清々しい開放感に満ちています。


北米由来のデザインと知恵、2×6工法で暮らしやすく

北米エリアの住宅、とりわけ、世界中で愛されているモンゴメリの小説「赤毛のアン」で描かれた、カナダ・プリンスエドワード島に建つ「グリーンゲーブルズ ハウス(緑の切妻の家)」がデザインのベースです。性能面では、氷点下30度を下回ることもあるという北米の寒冷な厳しい気候と共存するための工夫と、採用されている2×6(ツーバイシックス)工法の特性が相まった、高気密、高断熱の設計となっています。

2×6工法は、輸入住宅で主流の工法の一つです。日本の住宅で主に採用される「木造在来工法」が柱など軸で家を支えるのに対し、2×6工法は床・壁・天井の各面を枠組パネルで構成し、それぞれを固く結合した6面体で建物を支えます。点ではなく面で住宅を支えるため、地震や台風などで住宅に掛かる負荷が分散されるなど優れた耐久性があるほか、特別な工夫を施さなくても気密性、断熱性が高くなり、夏は涼しく、冬は暖かい住環境を実現しやすいのが特徴です。使用される角材のサイズに応じて、2×4(ツーバイフォー)、2×6、2×8(ツーバイエイト)などと呼び名が変わります。

Y邸が建つエリアは標高千㍍以上で、冬場の気温は氷点下10度を下回ることもあります。「大きな窓を設けていますが、真冬でも外気の影響がほとんどなく、暖房が要らないほどです」とYさん。日本は高温多湿の気候でもありますが「夏もほとんど冷房が要らないくらい快適ですよ」と説明します。


細部にこだわり 心落ち着く曲線美

デザイン性の高い照明や、部屋ごとに雰囲気を変えた壁紙など、細部の装飾にも特徴があります。中でも部屋間を開放的な雰囲気を残しながら仕切る緩やかな曲線の「アーチ」が「特にお気に入り」(Yさん)。「曲線を見ると心が落ち着く」として、壁の縁も角を取って丸める徹底ぶりです。各部屋の照明の付け根には、Yさんの妻のこだわりで「メダリオン」と呼ばれる装飾も施しています。

キッチンは優しい風合いの目地の大きなタイル張りで、リビングの団らんが見渡せるカウンター型。横幅だけでなく奥行きも大きく取っているため、調理や洗い物が楽になっているそうです。

吹き抜けのリビング上部を通る「空中廊下」もこだわりのポイント。柵には細やかな装飾が施され、インテリアのアクセントになっています。「映画の家のような風情があるでしょ」。Yさんは、妻と遊びに来ていた娘と孫がリビングで団らんする様子、2匹の愛犬が伸び伸びと走り回る様子を見下ろし、ほほ笑みます。


工夫凝らし仕事、趣味の時間も充実

仕事、趣味を楽しむための工夫も特徴です。2階の階段脇には、テレワークなどができる書斎を設けました。リラックス効果を生む緑の壁が特徴的で、天窓からは優しい自然光が差し込みます。Yさんは「場所が違えば、出て来る発想も違います。都内とはまた違った感覚で仕事に取り組めるのが新鮮ですね」と話します。

リビング脇には、依頼を受けての編曲作業など、趣味の域を超えて半ば副業になっているという音楽を楽しむための部屋もあります。演奏室とリビングの間の仕切り扉は、壁の中に収納できるようになっていて、閉め切れば防音の練習室に、開放すればリビングに演奏を響かせる演奏室になります。

海外の伝統的な住宅がベースのため、デザインに流行り廃りがないのも輸入住宅の特徴。建材だけでなく家具も自然素材にこだわっているため、Yさんは「これから時間が経って、味が出て来るのも楽しみです」と目を細めます。

仕事、趣味、家族の時間を充実させる工夫が詰まっているY邸では、笑顔があふれ、穏やかな時間が流れます。Yさんは「人生は一回きり。限られた時間を大切に、楽しく過ごさせてくれる家です」と満足そうに話していました。

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