• ジタクの自慢 2022.07.25

富士吉田のビルトインガレージ付き2世帯住宅

富士山を望む富士吉田市内に、木造2階のビルトインガレージ付き2世帯住宅を建てた早川幸輝さん。新居は2022年4月に完成し、1階に幸輝さんの母、2階に幸輝さんと妻の愛さん、長男、長女の5人で暮らしています。


高気密・高断熱で富士北麓地域でも快適に

幸輝さんが最も重視したのは高気密・高断熱性能。冬の寒さが厳しい富士北麓地域でも、北海道仕様の高断熱住宅で快適な暮らしを実現する地元ハウスメーカーに依頼しました。家全体の面積に対し、どの程度の隙間があるかを表した「C値」は、数値が低いほど高気密で、0.5程でも高性能とされる中、早川邸は0.19という高気密を達成。窓にはトリプルガラスを採用し、断熱性・遮音性も向上させました。耐震等級も重視し、最高レベルの3を確保しました。


部材を活用し、実家の面影を残す

実家の跡地に建てた新しい家では「実家の面影を残す」ことにもこだわりました。新居が立つ土地には以前、幸輝さんが両親、弟と暮らしていた実家があり、築28年程の新しさで取り壊すにはもったいない建物。幸輝さんは当初、実家を2世帯型にするリフォームを検討していましたが、価格や機能性を考慮し、新築に方針転換。「亡くなった父が建てた家なので思い入れがありました。良い材料も使っていたので、利用できるものは新居に取り入れました」と幸輝さんは話します。

和室は実家の間取りを再現し、床柱や仏壇上の横柱、竹格子の建具を再利用しました。実家の玄関に使われていた無垢(むく)材の一枚板は1階のキッチンカウンターなどに活用、格天井は1階のリビング・ダイニング・キッチン(LDK)の天井に組み入れました。幸輝さんの母親は「思い出のあるものを取り入れてもらい、新居でもほっとすることができます。遮音性も高く、屋外の音が気にならなくなりました」と話しています。


玄関を共有し1階は親世帯、2階が子世帯

早川邸は玄関を親世帯・子世帯が共有し、1階は母親が使うLDKと寝室、ウオーク・イン・クローゼット、洗面所、浴室、トイレのほか、和室と広縁を備えています。2世帯住宅では、1世帯の浴室やトイレをコンパクトにする場合も多いのですが、早川邸は2世帯とも十分なサイズの設備を採用し、ゆったりと利用できます。白基調の和モダンな雰囲気で、全てがぐるりと行き来できるよう動線にも工夫が。LDKと和室がつながっているため、来客が多い場合にも対応できるといいます。母親は「孫たちがぐるぐると動き回っています」と笑顔を見せます。


約25畳のLDKは間接照明でスタイリッシュな空間

2階は子世帯のLDKと寝室、子ども部屋2部屋、浴室、トイレ、ベランダなどを備えています。LDKは約25畳で、グレー基調のスタイリッシュな空間が広がっています。インテリアコーディネーターとの打ち合わせを重ね、壁と天井はシックなグレーのクロスを、床や収納には明るい色調の木材を採用しました。色の切り替えがアクセントになっているカーテン、幅2.7㍍あるフローティングテレビボードなどはオーダーメードしました。折り上げ天井やタイルを使った壁面、足元など、随所に間接照明を多用し、光の陰影が室内を一層おしゃれに演出しています。階段の照明も真ん中ではなく壁側に付けることで、階段と壁を優しく照らしています。


アイランドキッチンには高性能ドイツ製食洗器設置

LDKはI型のため、アイランドキッチンからリビング、テレビ、ベランダが見渡せます。子世帯は2階が主な住空間となっているため、子どもたちが2階ベランダで遊べるように、ベランダの奥行きは標準の2倍ある1.8㍍を確保。夏には小さいプールも使えるように水道も設置しました。

アイランドキッチンには愛さんの希望で高性能のドイツ製食洗機を設置。「3食分まとめて洗え、汚れた鍋もきれいになるので、ずいぶん楽になりました」と愛さん。愛さんの要望のもう一つは、洗面台と脱衣所を別々の場所に設置すること。洗面台と脱衣所の利用者が重ならず、来客も脱衣所に入らずに洗面台を利用することができます。愛さんは「この二つだけ要望し、そのほかはノータッチで、夫が家づくりを進めましたが、不満に思ったところはありません」と満足している様子です。


愛車を守るビルトインガレージ

早川邸の大きな特徴の一つでもあるのが、玄関の横に設置されているビルトインガレージ。自動車の盗難リスクへの備えや風雨からの保護、妻や子どもたちが雨にぬれずに室内に入れるようにといったメリットから設置しました。ガレージ内の壁は住宅の外壁と同じタイルを張り、屋外用コンセントを使っているため、ガレージ内を水洗いすることができるといいます。奥にはタイヤやアウトドア用品などを収納できるスペースも。玄関を入った先にはガラス窓を設けているので、室内からガレージ内を見ることもできます。

早川夫妻は「営業担当者の人柄が良いことがハウスメーカーを選んだ決め手になりました。さまざまな希望がかなえられ、納得のいく家が完成できました。母に子どもを見てもらいやすく、3世代がちょうどよい距離感で暮らしています。夏も快適ですが、冬にどれくらい暖かく暮らせるのか楽しみです」と声を弾ませていた。

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