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ジタクの自慢 2022.04.19
半透明の屋根と壁から光を取り込むジタク
太陽光あふれる「中庭」や、室内を扉や壁で遮らない一体感のある構造が、家族の絆を深める甲府市のFさん宅。
「自由な設計で、趣味を反映させた住宅にしたい」という思いを実現するため、知人である神奈川県内の建築士に設計を依頼したこだわりの住宅です。
Fさん夫妻と小さな息子2人が、お家キャンプや料理などを楽みながら、宝物のような毎日を送っています。
子どもの成長と共に楽しみ方が増える室内の「中庭」
Fさんの趣味は、観葉植物の栽培とアウトドア。
屋根と壁など住宅の3分の1に「ポリカーボネート」という半透明の素材を使い、サンルームのように太陽光が降り注ぐ室内の内庭を造りました。
ガラス戸でつながる吹き抜けのリビングにも外光がいきわたり、モンステラやサボテンなど観葉植物約50種類がいきいきと緑の葉を広げています。
「日中は太陽がどこにあっても、室内に温かい光が入ってくるので、植物が元気で成長も早いですね。これだけ緑に囲まれていると、自然豊かな屋外にいるような気持ちになります。仕事で疲れていても、たくさんのみずみずしい緑がリラックスさせてくれます」とFさん。
リビングのソファに座り、それを覆うように成長したパキラを見上げるのが、癒やしの時間だと言います。
内庭とリビングは、子どもたちの遊び場としても大活躍。
解放感いっぱいの明るい空間で、元気に伸び伸びと過ごしています。
最近は、小さめのテントを張り、Fさんと一緒に寝泊まりするキャンプごっこがブームなのだとか。
「子どもたちもキャンプを楽しめる年齢になってきて、家でもアウトドア気分を味わいたいみたいです。家の中なら、天候を気にせず、設置も簡単。こんな楽しみ方もあるんだなとこの家に教えてもらいました。親子で同じ趣味が持ててうれしいです」と笑顔を見せます。
お風呂場、トイレにも扉を設けず、スタイリッシュな空間に
「家のどこにいても家族の存在が感じられるように」と、部屋と部屋を仕切る壁や扉がほとんどないこともFさん宅の特徴。
階段や、中2階のセカンドリビングで室内にめりはりをつけながら、家全体がゆるやかにつながっています。
寝室やお風呂場、トイレにも扉を設けていません。
間取りを工夫することで目隠し効果を生み出し、海外の住宅やホテルのように、スタイリッシュな空間を実現しています。
「子どもたちもお風呂が大好きで、賑やかな声が家中に響き渡っていますよ」
どこにいても一体感があり、親の存在を感じられることが、子どもたちの安心感につながります。
寒い冬も、床暖房が家全体を快適な温度に包む
「無骨な感じが好み」というFさん。
リビングを含め、1階の床の大部分がコンクリート製です。
寒さや暑さが気になりますが、リビングには床暖房と、床に置くタイプのエアコン1台を設置。
冬は床暖房のやさしい温もりが家全体を暖め、夏はエアコンと天井のシーリングファンが、快適な温度に保ちます。
また、道路に面した立地のため、プライバシーの確保にも工夫し、リビングの大窓は、南側の壁約3㍍の高さに配置。
外からの視線が気にならず、光を取り入れる効果もあります。
子どもたちとパンケーキを作る広めのキッチン
木目と鉄を組み合わせたデザインが目を引くキッチンは、家族で料理をしたいという奥さまの要望で、横幅が約3㍍ある広いものを選択しました。
Fさんは「最近子どもたちが食事の支度を手伝ってくれます」と目を細めます。
パンケーキなどのおやつも一緒に作って食べるという幸せな時間をつむいでいます。
キッチンの脇には、幅約2㍍、奥行き約2.5㍍の広いパントリーを設置。
食料のほか、キッチン周りの家電も中に入れることで、すっきりとした印象になっています。
ライフスタイルの変化に応じて形を変える
1階部分とは対照的に、2階の寝室の窓は小さめで、壁の色は茶色。
「屋根裏部屋みたいで落ち着くんですよ」とくつろぎの空間になっています。
現在は家族4人が寝る部屋にしていますが、将来は2部屋に仕切り、子ども部屋にする予定です。
「子ども部屋になったら、僕と妻はセカンドリビングを寝室にすればいい。臨機応変に変えていけばいいと思っています」
子どもの成長や家族のライフスタイルに応じて新しい使い方を発見し、形を変えていくFさんのお宅。
「思い切った間取りにしましたが、暮らしにくさは全くありません。理想を追及したことで毎日、ぜいたくな時間を過ごしています」
わが家への満足感が、笑顔に表れていました。
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