• ジタクのブログ NEW 2025.04.11

芝生を美しく保つには?今やっておくべきお手入れを解説

植物の息吹が感じられる気持ちの良い時期になりました。今は二十四節気の「清明(せいめい)」で、春の暖かい陽光を浴びて万物が清々しく明るく、活気に満ちあふれている様子を表しています。その言葉通り、これから芝生もぐんぐん伸びて美しく色づいていきます。冬に休眠期に入った芝生が目覚めて元気に成長できるよう、今やっておくべき作業についてお伝えします。
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・休眠期の刈り込みについて
・エアレーションのポイント
・目土入れと肥料について
・雑草はこまめに除去を

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休眠期の刈り込みについて

Before

After


芝生は大きく日本芝と西洋芝に分かれますが、今回は一般的な日本芝の「高麗芝」の手入れについて説明していきます。まず、春の作業の前段階として、休眠期に刈り込みをしておかなければなりません。芝生は冬になり休眠期に入ると葉は枯れて茶色になります。サッチ(芝生の茎や葉など枯れたカス)が堆積して層になることで、新芽の日当たりを邪魔したり、水がスムーズに土へ吸収されずに病害虫の発生の原因になったり、芝生に悪影響があります。休眠期は枯れた葉を普段よりも刈り込んで除去することで、サッチの堆積を防ぐことができます。刈り込みは必ず休眠期に行い、根を傷つけないような高さ調整が重要です。


エアレーションのポイント

「エアレーション」とは、地面に穴を開けることで通気性を高めて根に空気や水分が届きやすくするとともに、根切りを行うことで発根を促進する作業です。靴に付けて歩くスパイクやローンスパイクなどの道具を使用します。また年数が経過している庭の場合にはコアリングを行うと土壌改良が早く進み、より成長しやすくなります。この際、ローンパンチなどの道具で土壌を円柱形に抜き取り、その穴に新しい目土や山砂を入れれば、土壌の入れ替え効果が得られます。


目土入れと肥料について

芝生の地面には常に凹凸が発生するので、目土(めつち)を入れて平らにします。刈り込んだり歩いたりすることで根が出やすい部分もあるので、目土を入れてカバーします。撒いた後にレーキや竹ぼうきで芝生の間に平らに入れてください。目土に肥料が入っていない場合は、このタイミング肥料も一緒に与えましょう。肥料には化学肥料と有機肥料があり、それぞれの特性に応じて使用する必要があります。化学肥料のみを使用している場合は、経年で土壌の栄養分が少なくなっていく傾向にあるので気を付けてください。


雑草はこまめに除去を

芝生の新芽が出る頃は雑草も出てきます。雑草の繁殖を抑えるため、今の時期に雑草はできるだけ除去してしまいましょう。芝生専用の除草剤もありますが、芝生が育ってから使用するのがお薦めです。

芝生は管理が大変というイメージがありますが、ポイントを押さえておけば大丈夫!しっかりお手入れをしておけば、これからの時期は青々とした美しい芝生になります。芝生を大切に育てて緑あふれる生活を楽しんでください!

 ジタクのブログ担当:ヤドカリ

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