• ジタクのブログ 2023.10.10

「サコケ」(イラガ幼虫)恐ろしや。殺虫剤で駆除してみた。

目次


〝サコケショック〟到来

昨年、今年と、突如我が家に〝サコケショック〟が起きています。 

「サコケ」と聞いて、何のことかわかる方、山梨県民ですね?!
「サコケ」とは、「イラガ」の幼虫のことで、背中に針のようなイガイガがあるケムシです。
「サコケ」と呼ぶのは、どうやら山梨県民だけらしいです。
サクラやケヤキ、ヤマボウシ、カエデ類、クリ、カキの木などの樹木に夏から秋にかけて幼虫が発生し、葉を食べます。
繭を作って越冬するそうです。
割とどこでも見かけるケムシらしく、もしかすると皆さんのお庭の木にも潜んでいるかもしれませんが、黄緑色なので葉と同化してしまい、これがまたなかなか見つけにくいのです。

そして、この幼虫期のイガイガのケムシが厄介なので、ご注意を!!


初めは…「???」

気が付いたのは、昨年の夏のこと。我が家のシンボルツリーであるヤマモミジの下に、黒くて小さな丸いものがたくさん落ちているのを発見しました。

「ん? なにこれ?」。 

ヤマモミジを見上げても、初めはなんだかよく分からなくて、近所に生えている草むらから何かのタネでも飛んできたのかと思い、気にも留めずスルー。
数日後、たまたま我が家にやってきた造園業をやっている友人が、「モミジにサコケがいるよ。気をつけろし」と教えてくれ、よくよく葉を見てみると、1.5㎝くらいの鮮やかな黄緑色のイガイガのうごめく物体を発見しました。

「う、うえ~!!」 

10年前に家を建てた時に植えたシンボルツリーで、まさかサコケと再会するなんて…。
そうか、あの黒くて小さな丸いものは、サコケのフンだったのか…。そう思うと、背筋が凍りました。


幼少期のサコケの思い出

実は私、子どものころに実家の植木にいたサコケに刺されたことがありまして…。
田舎の子どもだった当時、庭の木にいた黄緑色のイガイガの毛虫がちょっと可愛く見えてしまい、何も知らない私は指でツンと触ってしまったのです。
そしたらもう、痛いのなんのって。刺された時の激烈な痛みと、刺された後もしばらくジンジン、ズキズキと続く痛みは忘れもしません。


殺虫剤でレッツ駆除~(サコケ/イラガ幼虫)

そんな思いを、子どもたちにさせたくないぞ!と思い、戦闘モードにチェンジ。
調べてみると、枝や葉ごと取り除くか、割りばしなどで一匹ずつつまんで捕殺するか、殺虫剤をまくか、などなど駆除方法があるようでしたが、我が家は殺虫剤をまく方法を選び、夫とホームセンターに行って殺虫剤と小さめの噴霧器を購入し、ヤマモミジにいる〝敵〟をやっつけることにしました。

殺虫剤をまくのは初めてのことで、ちょっとドキドキしました。「Xデー」は、雨が降らなさそうな日とし、風のない夕方に決行しました。
「噴霧器担当」の夫は、長袖、長ズボンに長靴、手袋、ゴーグル、マスクを装着。
「薬剤製造担当」の私は、噴霧器のタンクに水を入れ、100mlの小さなボトルに入った殺虫剤からキャップ一杯を加えて混ぜ混ぜしました(私はそれだけ(笑))。 

植えてから10年経過したヤマモミジは、枝葉の勢いが良く、樹高も割と高いので、脚立にのぼって噴霧しなければならずなかなか大変そうでした。

4~5回、薬剤製造・噴霧を繰り返し、葉からポタポタと垂れるしずくとともに、ボトっボトっと〝黄緑色のアイツ〟が「陥落」している様子を確認し、勝利を確信。
これでアイツとはおさらばだと思ったのですが…。 


サコケの悲劇、再び

殺虫剤噴霧のおかげで、昨年は子どもたちもサコケに刺されることもなく、安心して庭遊びを楽しむことができました。
が、しかし!!!
この夏の終わり、見覚えのある黒くて小さな丸いもの(サコケのフン)が落ちているのを発見してしまったのです。
「うそでしょ!?」
冬の間もサコケを退治すべく、木の幹についた繭を取り除いて対策をしていたつもりなのですが、どうやら葉の裏などに卵があったようで、まさか、また、黄緑色のアイツがやってくるとは…。

その日、我が家では緊急会議が開かれ、子どもたちに「今年もアイツがやってきたぞ」と警戒するよう伝達し、厳戒態勢が敷かれました。 

そしてまた今年、駆除大作戦を決行しなければならなくなりました。
夏、秋は、子どもたちの習い事やらイベントやらで、なかなか時間が取れず、いまだにアイツの好きなようにやらせている状態なので、早いこと「Xデー」を決めなくては…。

専門家に聞いたところ、サコケ(イラガ)の予防は繭を見つけたら直ちにつぶす物理的防除しかないのだそうです。確かに、飛んでくる蛾を予防するのは難しいですよね。

この闘いは、いつまで続くのでしょうか。よい方法があったら、教えてください。

(オカン)

失敗しないシタク