• ジタクのブログ 2023.07.18

意外に使える!?住宅向けの火災保険

みなさんは、火災保険に加入していますか? 住宅ローンを組んで家を購入した人の多くは、加入していると思います。
我が家も住宅購入時に加入しましたが、保険料の負担を考えるとなんとなくデメリットが先行して、加入するのが面倒だな…なんて思っておりました。

ある事件が起こるまでは…。

我が家の体験談、少しでもお役に立てると幸いです。



〝事件〟は突然やってくる

我が家には三人の子どもがいます。
中3、小5、小3。いずれも男子。
にぎやかではありますが、元気すぎるのが悩みのタネでもあります。

〝事件〟が起きたのは昨秋のこと。
私が仕事を終えて帰宅すると、薄暗くなった庭で長男とその友人A君が直立不動で待ち構えていました。

「オカン、ごめんなさい。玄関壊した…」。
おずおずと口を開く長男。
「は?どういうこと?」。
慌てて玄関を見ると、見事に穴が開いていました。
事情を聴くと、家の隣の空き地で野球をしていた時、ボールが玄関を直撃したのだとのこと。

「さすが、中学男子! パワーが有り余っている感じだね」。
A君の手前、動揺を抑えつつ、必死に作り笑顔をしながら、そう言うしかなかった私。
A君を見送った後、ぽっかりと穴の開いた玄関を見つめながら、
「コラ! だから、隣の空き地で野球するなって言ったでしょ!!」
と、長男に言ったところで、怒りは収まりませんでした。


どうする!?修理 お金は?

さて、どうしよう。
玄関だし、早く治したいところですが、一つ心配なことがありました。
実は我が家の玄関は、古道具屋から購入した骨董品。
おそらく同じものは見つかりそうにありません。

ぽっかりと空いてしまった穴を埋める材料はあるのかしら…。
それとも別の物を探して全部取り換える? 修理代、いくらかかる?

いずれにしても、簡単には直せないのではないかと不安が募るばかりでした。

取り急ぎ、段ボールと養生テープで穴をふさぎ、設計士さんに連絡。
家を建てたときに来てくれた大工さんに修理を依頼してくれました。

見事に壊れた玄関ですが、結論から言うと、腕のいい大工さんのおかげで、無事に元通りに大変身。
ぽっかり穴が開いてしまった玄関は、壊れた部分だけ取り除き、さらにはアンティーク調のしつらえになった板を張ってもらいました。
さすがです、大工さん!
玄関を全部取り換えしなくてホッとしました。

で、修理代はどうなったかといいますと…。

まあまあ、そこそこのお値段になりました。
しかし、自己負担はありませんでした。
そう!!なぜなら、ありがたいことに火災保険で全額支払うことができたのです。

玄関修理前
玄関修理前

玄関修理後
玄関修理後

住宅向けの火災保険って?

そもそも火災保険とは、火災だけでなく、台風や防風などの風災、洪水や床上浸水などの水災、大雪な雪崩などの雪災など自然災害による損害や盗難、破損、汚損により、建物や家財に損害が生じた場合に保険金が支払われるものです。

補償の対象には、建物のみ、家財のみ、建物と家財の3種類があり、建物は家のほか、家に付属する門や塀、車庫、倉庫などの設備、冷暖房の設備なども対象になります。
家財は家具や家電製品、衣類、日用品、自転車などが含まれます。

我が家が入っている火災保険は、火災や災害時だけでなく、子どもが壊したり汚したりする「不測かつ突発的な事故」も対象になっていました。
さらにお見舞金ももらえてしまう、という特約もつけていて、なんともありがたいもの。
今回のような子どもがボールをぶつけて壊した玄関の修理も対象になりました。
元気すぎる子どもがいる我が家のようなご家庭は、契約時にチェックしておきたい項目です。


意外と簡単!?火災保険の手続きの仕方

手続きもスムーズに進みました。
保険会社のホームページの事故受付フォームから、連絡先や証券番号などの必要事項を明記して送信すると、後日、担当の人から連絡があり、破損した部分の写真や建物全体の写真を撮っておくように言われました。
後日、保険会社から送られてきた保険請求書類に必要事項を記入し写真を添付して送付するだけで手続き完了。
再度、担当の人から振り込み日と金額の連絡をもらいました。

難しい手続きはほとんどなく、保険が下りるなんて…。
もしや、長男が小さい頃に壁にペンでいたずら書きした時も、壁紙をむしって剥いでしまった時も、夫が階段から落ちて壁に穴をあけた時も…。
い、いけたのかな?

ああ、しっかり理解していれば、もしかしてあの時も保障してくれたかもしれないな…と後悔したりして。

今回の経験で学んだことは…

「火災保険って、意外に使える!」 でした。

家を建てて10年。
恥ずかしながら、初めて知りました。

玄関の修理代プラスお見舞金までいただけて本当にありがたかったです。


ほっと一安心。火災保険ありがたし

後日談・・・。

その数か月後、今度は三男が直立不動していました。
「オカン、ごめんなさい」。
庭で友人B君とサッカーをしていて、雨どいにサッカーボールをぶつけたとのこと。
見ると、雨どいは見事に割れていました。

「そっか。よく『ごめんなさい』が言えたね」。
今回の私は、顔がひきつることもなく、心広く受け止めることができました。

そう。私には、火災保険という強い味方がいるからです。
よきよき。

こちらも無事に修理が完了。
慣れた手つきで事故受付フォームに入力、写真もぬかりなく準備ができて手続き終了。
こちらもおかげさまで、修理代とお見舞金をいただき、ほっといたしました。

雨どい修理前
雨どい修理前

雨どい修理後
雨どい修理後

いざというときの火災保険、ありがたし。

(オカン)

失敗しないシタク