• ジタクのブログ 2023.05.17

着ない服を部屋のディスプレイ・インテリアとして活用しよう!

初めまして。
ジタクのシタクブログ担当 パーフェクトダイエットマシーンと申します。
終わりのないダイエットの日々を過ごしています。

突然ですが皆さん、「古物収集」していますか?
していない人が大半かと思いますが、私の趣味は古物収集。
家具、置物、食器、絨毯などジャンルを問わず気に入るものを集めていますが、中でも古くて珍しい服の数が多いです。
日本はたびたび古着ブームが訪れるためそこかしこに店があり、値段もボチボチなので集めやすいというのが理由です(ただ、値段に関しては最近かなり高騰してきています)。

突飛なデザインだと話が変わってきますが、汚くなければ実際に着ることもできるので、コレクション欲を満たしつつ実益ももたらしてくれる、なかなか筋の良い趣味だと思っています。

さて、そんなこんなで変な服を集めている私ですが、服ですから、もちろんサイズが合わない、似合わないなんてことがある訳です。
さらに言えば、「サイズが合わないor似合わないけれどコレクションとして持っておきたい」。そんな1着に出会う機会が稀にあります。
そんなとき私は、着ないことを前提に購入しています。
そして、購入後はしっかりと持て余しているのです。

本題です。
お仲間がいるかは未知数ですが、そうした愛らしくも悲しいコレクションたちを輝かせる方法として、自分を着飾るのではなく、部屋を飾るというブレークスルー的アイデアを閃きました。
絶対に先駆者がいるという確信がありますが、こちらで提案と実験をさせていただきます。

目次

希少価値が高い? イギリスのヴィンテージインディゴ

使うのはこちら。

タンスの肥やしになっているコレクションの中でも、一層珍しく、そして高額だったイギリスのワークウェアです。
どうです。何が良いか分からないでしょう?
大丈夫です。説明します。
長い上に本題と関係ないので、興味がない方は実践編まで読み飛ばしてください。

まずこちら、パッと目につくのは襟の刺しゅうです。
世間の中学生たちが憧れてやまない筆記体で「LNER」とあります。
LNERとは、London and North Eastern Railwaysの略で、ロンドンからヨーク、ニューカッスルを経てスコットランドのエディンバラやアバディーンをつなぐ鉄道会社です。1923年に誕生し、鉄道事業の国営化に伴い1948年に幕を閉じました(2018年に同じ略称のLondon North Eastern Railwayが誕生します)。

ということで、こちらは昔の鉄道員の作業服。
会社の活動時期を考えると、70~100年ほど前の服ということになります。
「そんなに古いの! すごい!」
優しい方はそう言ってくださるかもしれませんが、実はそのくらい昔の服はさほど珍しくありません。
ちょっといい古着屋に行けば普通に見つかります。

この服が珍しいのは、インディゴの色味とあまり見かけないディティール。
ヴィンテージインディゴはフランスものがブームの火付け役で玉数も多いのですが、海を渡ったイギリスものになるとほとんど存在しません(私が見たのはこの1着のみ)。
購入したお店の方からの受け売りですが、イギリスのワークウェアで青系となると、インディゴではなく「ブルードリル(普通のネイビー)」がほとんど。曰く、「長く古着のバイヤーをしていますが、初めて見ました」とのことでした。
購買意欲を高めるための口八丁でないことを願っています。

ほかにも古い服特有のディティールが満載で、例えばボタン。

デコラティブなメタルボタンが使われています。
年代が新しくなるにつれ、装飾のない黒ラッカーの4穴メタルボタンが主流となり、その後は樹脂、プラスチックなどが取って代わります。
フランスの古い服には「動物ボタン」など意匠の凝ったボタンがしばしばつきますが、イギリスのワークウェアではほとんど装飾性の高いボタンは使われません。
その珍しさに加え、フロントに五つ、両袖に一つずつ付くという、「この服にそんなにボタンいる?」と思わせる贅沢さもお気に入りです。

着ない服を部屋のディスプレイ・インテリアとして活用! 実践編

熱を込めて語りましたが、お察しの通りこちら、悲しいことにサイズが合っていません(袖が短い)。そしてさらに悲しいことですが、本体のスペックが低いせいかまったく似合いません。

ということで、飾ってみます。

ビフォー

  

    

アフター

なんということでしょう。なんだかいい感じになったような気がしませんか?
ビフォーは茶系色だらけの胃もたれしそうな空間でしたが、アフターではインディゴが一服の清涼剤として機能し、さわやかさがプラスされたような気がします。
はた目から見たらそんなことはないかもしれませんが、大丈夫です。
この部屋は基本的に私しか使いませんから、私が良ければそれで大成功なのです。

せっかくなので、ほかの服でも試してみます。

前衛的? リバースウィーブをアート風に飾る!

スウェット2点です。
サイズは合っていないこともないのですが、どちらも間違いなく一生着ません。
すごく失礼ですが、着て街を歩く勇気がありません。
両方安かったので、そこはご安心ください。

左は大学生時代に名古屋で買いました。
劇的な配色と潔い「K」がインパクト抜群で、とてもかっこ悪いです。
これまでもこれからも着ないですが、一応気に入ってはいます。
ちなみに、私のイニシャルにKは入りません。

右は高校生の時にヤフーオークションで買いました。
「ローブローアート※」風のハンドペイントが施された、チャンピオンのリバースウィーブです。
高校生の自分が何を思って買ったのか。なぜ未だに手元にあるのか。
すべてが謎めいています。
リバースウィーブは今ハチャメチャに高騰していますが、これを高値で売るのは相当難しいでしょうね。
どなたか5000円でどうですか?

※ローブローアート(wikipediaを抜粋して引用)
ローブローアート(Lowbrow)は、1970年代後半にカリフォルニア・ロサンゼルスのエリアにて発生した、アンダーグラウンドヴィジュアルアートムーヴメント。起源はアンダーグラウンド・コミックスやパンクミュージック、ホットロッド、ストリートカルチャー、タトゥー、その他のサブカルチャーにある。

ということで順番に飾ってみます。

完全にKの部屋。
夏目漱石の名作「こころ」を思い出し、ノスタルジックな気分になってきます。
あのKがこんなスウェットを着ていたら嫌すぎますね。

   

   

一気にストリート感が出ました。やばいスケーターが住んでいそうです(私は「君、理系でしょ?」とよく聞かれる、雰囲気抜群のメガネ男です。文系です)。
部屋とのマッチングが若干微妙ですが、コンクリート打ちっぱなしの武骨で無機質な空間にさり気なく添えれば、「これは一流のアート作品だ」と言い張ることもできるかもしれません。

さて、これで分かりましたね。
例え着る機会がなくとも、服には素敵なインテリアになる可能性が残されているのです。
ぜひ皆さんもタンスを漁ってみてください。

SDGs。

それでは。

文:ジタクのシタクブログ担当 パーフェクトダイエットマシーン

失敗しないシタク