• ライフスタイル 2024.07.31

生前整理で豊かな老後 おひとりさま終活支援 相続の困りごとに対応

 家族葬専用式場「光の部屋」を運営し、葬儀全般を企画する「プランドゥワカツキ」(甲府市古上条町)。同社が開設している終活相談「アネシス」(昭和町西条)では、終活カウンセラーで、講演会の講師も行っている若月明子代表が遺言の作成や、相続、資産の整理に関する相談などを受け付けています。若月代表に終活に関する注意点や、アネシスの特徴を聞きました。

 相続問題

 アネシスは、開設から5年目を迎えますが、相続に関する困りごとはどなたにでも該当します。近年は1人暮らしや子どもがいない高齢者夫婦も増えてきています。「子どもはいないが、おいやめいに死後のことを頼みたくない」、「遺産は相続ではなく、遺贈にしたい」など、遺産を、誰に、どのように相続させるのかといったことは生前に書き残す必要があります。それが遺言書です。遺言書を書こうと思っていた時に認知症を発症し、そのまま書けずに亡くなってしまった例もあります。元気なうちに準備しておきましょう。 

住居の問題

 二つ目は住居の問題です。核家族化が進み、単身高齢者の増加のほか、親と子が離れて暮らす世帯も増えてきています。慣れ親しんだ家を手放すかどうか、真剣に考えることは勇気がいることで、この問題を後回しにする人が多いのが実情です。死後に住居を売ろうと考えていても、立地や築年数などから買い手がつかないケースもあります。アネシスは、不動産鑑定士ら専門家と連携していますので、生前に住居の価値を調べることで、より現実的な相続の話し合いができます。

手続きの問題

 三つ目は手続きの問題です。本人が亡くなると、年金受給の停止や健康保険証の返却などさまざまな手続きが必要です。ゴルフの会員権は、ゴルフ場の会員規約に基づき処分することも必要です。親と子が離れて暮らしていた場合、親が住んでいた地域へ出向き手続きを行うこともあります。アネシスは「死後事務委任」を受け付けており、協力する行政書士らが煩雑な手続きや、遠い地域の手続きを代行しますので、子にも迷惑を掛けることがありません。

 アネシスは、終活に関する相談を無料で受け付け、必要に応じて司法書士や税理士らさまざまな専門家と連携して課題の解決をサポートします。将来への不安がなくなることで、残りの人生を楽しく暮らすきっかけにもなるでしょう。

 

終活について相談したいこと、気掛かりなことを書き記してみましょう

□おひとりさまの不安
□相続・財産について □遺言について
□生前整理・遺品整理
□葬儀・お墓について □死後事務委任契約
□エンディングノートの作成
□その他(家の売却、老後の居場所など)

 

失敗しないシタク