-
山梨移住のススメ NEW 2026.02.26
実は温泉天国!泉質豊富な天然温泉を、山梨で気軽に楽しもう

広大な温泉街が広がる「石和温泉」(笛吹市)や、武田信玄公の隠し湯とされる「下部温泉」(身延町)など、首都圏でも名の通った温泉地がある山梨県。実は、全国屈指の豊富な泉質の温泉を擁する「温泉王国」なのを知っていますか? しかも、宿泊して楽しむだけではなく、日帰りでふらっと天然温泉に浸かれる施設が多いことも魅力。今回は、泉質や環境面から山梨の温泉をひも解きながら、「ちょうどいい田舎暮らし」につながる、山梨ならではの温泉文化についてご紹介します。
全国屈指のバリエーション 山梨は泉質の宝庫!
日本の温泉の泉質は、含まれる化学成分と含有量によって大きく10種類に分けることができます。そのうち「含よう素泉」をのぞく9種類の泉質を持つ源泉が存在し、全国でもトップレベルの「泉質多様性」を誇るのが山梨県。肌なじみが良く入りやすい「単純温泉」、保温効果が高い「塩化物泉」、皮膚の角質に作用するアルカリ性の「炭酸水素塩泉」など、多様な泉質が楽しめます。
下記の表に、山梨で湧出している全9泉質の特徴と、県内の源泉例を挙げてみました。これを見るだけでも、山梨の温泉がバラエティ豊かであることをわかっていただけるのではないでしょうか。
|
泉質 |
特徴 |
源泉例 |
|
単純温泉 |
肌触りが柔らかく、肌への刺激が少ない温泉。pH8.5を上回る場合「アルカリ性単純温泉」と呼ばれる。 |
春日居温泉・石和温泉(笛吹市)、下部温泉(身延町)など |
|
塩化物泉 |
海水に似た食塩の成分を含む温泉。塩化物が体温の発散を防ぐため、保温効果が期待できる。 |
湯村温泉(甲府市)、甲斐駒ケ岳温泉(北杜市)、河口湖温泉(富士河口湖町)など |
|
炭酸水素塩泉 |
「重曹泉」とも呼ばれるアルカリ性の温泉。角質の軟化や皮膚の洗浄作用があるとされる。 |
北杜市、甲斐市などの温泉に分布 |
|
硫酸塩泉 |
血液に多くの酸素を送り込む作用がある温泉。古来「傷の湯」と呼ばれ、創傷治癒に効くとされる。 |
河口湖温泉、甲府市内の温泉など |
|
二酸化炭素泉 |
入浴すると肌に泡が付着する「泡の湯」。血液循環が促され、低温でも保温効果が期待できる。 |
増富ラジウム温泉(北杜市) |
|
含鉄泉 |
湧出して温泉が空気に触れると、鉄が酸化し赤褐色を帯びる。飲用で貧血に効能があるとされる。 |
十谷(じっこく)温泉(富士川町) |
|
酸性泉 |
殺菌作用が強く、口にすると酸味がある。皮膚を引き締めるとされ、皮膚病への効能が謳われている。 |
赤石温泉(富士川町) |
|
硫黄泉 |
たまごの腐敗臭のような、硫化水素由来のにおいが特徴。皮膚の殺菌やかゆみを抑える作用が期待できる。 |
塩山温泉(甲州市) |
|
放射能泉 |
「ラジウム泉」「ラドン泉」とも呼ばれる放射線物質を含む温泉。血行促進・鎮痛作用があるとされる。 |
増富ラジウム温泉 |
複雑な地質が生み出す、山梨の多彩な温泉環境
では、どうして山梨県内にこれだけ多様な源泉が分布しているのでしょうか。その秘密は、地下にあります。山梨は、地球を覆う「プレート」と呼ばれる巨大な岩盤がひしめきあう、特殊な地質構造をしています。南にフィリピン海プレート、西には太平洋プレート、北からは北アメリカプレート、そして東はユーラシアプレート、合計4つのプレートがぶつかり合うエリアの中心にあるのが山梨。さらに、かつての大規模な地殻変動でできた地溝帯「フォッサマグナ」の中にあり、その地質をさらに複雑にしているのです。だからこそ温泉資源に恵まれ、泉質もとても多様になっているというわけです。
そして、四方を山々に囲まれた山梨は、標高100mから1,400m程度まで、温泉が立地する環境もさまざま。富士山や南アルプスなどの絶景を楽しめる温泉や、川のせせらぎを聞きながら入浴できる渓谷沿いの温泉はもちろん、街なかの銭湯でも温泉を満喫できるのが特徴です。次のパートでは、山梨ならではの温泉の楽しみ方を紹介していきます。
ゆったり過ごせる山梨の日帰り湯 「温泉銭湯」もおすすめ
山梨県内で利用されている源泉の数は、実に237を数えます(山梨県庁「令和5年度温泉利用状況調査」)。日帰り湯も多く、宿泊しなくても気軽に天然温泉を堪能できるのが魅力です。東京などの都市圏では、週末になるとスーパー銭湯が大混雑し「芋を洗う」状態になることもしばしば。山梨でも観光客向けの施設は混みあいますが、地元の日帰り湯は週末でも比較的空いていて、ゆったり過ごすことができます。公益社団法人やまなし観光推進機構が運営しているサイト「やまなし立ち寄り百名湯」では、県内温泉施設の検索サービスを提供しています。泉質や立地などから、自分好みの温泉を探してみてください。
そして編集部がおすすめしたいのが、先ほども少し触れた街なかの「温泉銭湯」です。山梨県公衆浴場業生活衛生同業組合に加盟している銭湯のうち、10の施設が天然温泉となっています。甲府盆地から湧出する自噴温泉を源泉かけ流しで楽しめる「桜湯」(昭和町)、ラドン含有で硫酸塩/塩化物系の独自の泉質を持つ「草津温泉」(甲府市)、1925(昭和元)年創業で太宰治も通った「喜久乃湯温泉」(甲府市)など、地元住民に愛される名湯ばかり。しかも、料金が大人470円(中人170円/小人70円)とリーズナブルなのも嬉しいポイント。各施設の情報は、組合の公式ページ「山梨の銭湯」からご覧ください。
温泉と暮らしが密着した山梨で、「湯ったり」移住
ご紹介してきたように、山梨は豊富かつ多様な源泉に恵まれた、隠れた「温泉王国」。日帰り湯も混雑しにくく、天然温泉を気軽に満喫できます。
そして、山梨に移住すれば、仕事終わりや冷え込んだ日、家族や友人と過ごす休日など、暮らしのさまざまなシチュエーションですぐに温泉に浸かれます。生活コストの安さや自然の豊かさはもちろんのこと、温泉が「観光」から「日常」に変わるのも、山梨だから得られる贅沢と言えるでしょう。山梨暮らしを本格的に検討したいという方は、ぜひ「ジタクのシタク」の不動産検索をご活用ください。



