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山梨移住のススメ NEW 2025.10.20
買うか、借りるか。山梨で“家を持つ”という選択のリアルな損得

生きていくうえで欠かせない住居の確保。「家を買うか、借りるか」については、よく議論されていますが、目指すライフスタイルによって選択は変わってきます。実際に山梨で暮らすなら、買うのがいいのか、借りるのがいいのか、どちらなのでしょうか。ジタクのシタク30代ライターが、「持ち家にすべきか、賃貸にしたほうがよいのか問題」をリアルに調査。どちらが山梨での理想の暮らしに合うか、具体的な損得を比較します。
目次
- <持ち家>山梨の家はいくらで買える?
- 山梨の家は新築でも2,000万円台〜リノベ済の中古なら1,000万円台で手に入る
- メリット:家が資産になり、将来の生活費負担が軽減される
- デメリット:維持費がかかり、引っ越しが簡単にはできなくなる
- <賃貸>山梨で家を借りるといくらかかる?
- 家を借りると3LDKで7万円台〜
- メリット:ローン負担がなく、住み替えられる「気楽さ」がある
- デメリット:長く住んでも資産にならない 不安と制約が弱点
- 買うVS借りる、支払う税金はどう違う?
- <持ち家>固定資産税・都市計画税が毎年かかる
- <賃貸>更新料や引っ越しの際の初期費用がかかる
- 買う?借りる?どう暮らしたいか、ライフスタイルに合わせて検討しよう
- <持ち家>リフォームの自由度が高く、将来への安心感がある
- <賃貸>住む場所を気楽に変えるライフスタイルを望むなら賃貸
- 「損」もあるけど「得」の魅力大! 山梨で家を持つ価値
<持ち家>山梨の家はいくらで買える?
山梨の家は新築でも2,000万円台〜リノベ済の中古なら1,000万円台で手に入る
山梨の物件情報を「ジタクのシタク」不動産検索で調べてみました。新築の物件は、大手ハウスメーカーの規格住宅や、甲府市近郊の分譲地などで、2,000万円台後半から新築物件の選択肢が生まれます。分譲住宅でも、建物面積100㎡前後、土地面積200㎡を超えるものもあります。3,000万円台までチェックすれば、生活環境の良い立地の物件や通勤・通学に便利なエリアなどライフスタイルに合わせて選択できそうです。土地を購入して、注文住宅を建てることも、もちろん可能です。
一方、中古物件ではリノベーションを前提とした築年数の経った戸建てなどで、300万円台から物件が販売されているのを確認できます。1,000万円台になるとリフォーム済み物件も出てくるため、選択肢が広がるのがうれしいところ。中には6,000万円台の物件もありますが、土地面積700㎡以上と、都会では考えられないほどの広さが手に入ります。
メリット:家が資産になり、将来の生活費負担が軽減される
物件を購入した場合、家が資産となるため、住まなくなったときには、賃貸に出したり、売りに出したりすることで収益を得られる可能性があります。また、住宅ローンを組んだ場合、団体信用生命保険(団信)に加入することで、契約者にもしものことがあれば、その後の支払いがなくなる点もメリットのひとつ。住宅ローン完済後は、生活費の負担が減るのもポイントです。
デメリット:維持費がかかり、引っ越しが簡単にはできなくなる
デメリットとしては、気軽に引っ越しができないこと、設備の維持・修繕費用がかかることがあります。また、自己資産にはなりますが、売りたいタイミングで売れるとは限らないため、リスクにもなる点は注意が必要です。新たな土地への移住となる場合は、その地域ならではの風習や慣習になかなか慣れることができず引っ越しを検討…となる可能性もあります。不動産会社などを通して、事前にどんなエリアなのか把握したり、地域の商店などに行ってみて暮らしをイメージしておくと安心です。
<賃貸>山梨で家を借りるといくらかかる?
家を借りると3LDKで7万円台〜
では、賃貸の場合はどうでしょう。大手不動産・住宅情報サイトが出している山梨県の家賃相場から、県全体の平均値を見てみました。
・ワンルーム:3〜4万円台
・1LDK〜2DK:4〜5万円台
・2LDK〜3DK:5〜6万円台
・3LDK〜:7万円〜
利便性の高い甲府市やその周辺エリアでも、築年数や駅からの距離、駐車場の有無など条件を調整すれば、3LDKで7万円台から探すことができます。家族でゆったり暮らそうと、4LDK以上の広い物件を借りるなら、10〜12万円程度の賃料です。
メリット:ローン負担がなく、住み替えられる「気楽さ」がある
賃貸に暮らすメリットは、住み替えが簡単なことです。また、住宅ローンという大きな借金を背負うことがなく、住宅の維持・修繕費用を抑えられるのも大きなメリットでしょう。加えて、収入や家族の状況に合わせた家賃コントロールが可能なのもポイントです。子育て中は広い家を借り、老後は生活に必要なだけの広さや部屋数のところに引っ越して、家賃を抑えることもできます。
デメリット:長く住んでも資産にならない 不安と制約が弱点
賃貸生活のデメリットは、どれだけ長く住んでお金をかけても、資産にはならないことです。所有物ではないため、リフォームなどを勝手に行うことはできません。また、年齢を重ねると賃貸契約がしづらくなるケースもあり、「引っ越したくても引っ越せない」「住む場所が自由に選べない」という可能性があります。
買うVS借りる、支払う税金はどう違う?
<持ち家>固定資産税・都市計画税が毎年かかる
家を買うと、ローンを支払っている段階でも、固定資産税・都市計画税が毎年課されます。いずれも、4〜5月頃に市町村から納税通知書が届きます。
固定資産税は、毎年1月1日に土地・家屋・償却資産を所有する人に課される市町村税です。原則、資産価値に応じて各市町村が決定する「固定資産評価額」が課税標準額となり、これに1.4%の標準税率を掛けて税額が算出されます。住宅用地の場合、固定資産評価額に特例措置や土地の税負担調整措置が適用され、課税標準額が低く算定される場合があります。なお、山梨県の固定資産税評価額の2025年平均値は坪単価8.1万円。平米単価は2.4万円です。
都市計画法に基づく「市街化区域」に土地や建物を所有している場合は、都市計画税も課されます。税額は、課税標準額を基準に、最大0.3%の税率(市町村によって異なりますが、これを超えることはありません)を掛けて算出されます。
<賃貸>更新料や引っ越しの際の初期費用がかかる
家を借りる場合は、持ち家のような毎年の課税はありませんが、定期的に発生する更新料のほか、引っ越しをするたびに敷金・礼金など初期費用の支払いがあります。気軽に引っ越しができ、家族の状況に合わせて最適な広さ、立地の家を借りられるのが賃貸のメリットですが、そのたびに大きな金額を支出することになるため、注意が必要です。
買う?借りる?どう暮らしたいか、ライフスタイルに合わせて検討しよう
<持ち家>リフォームの自由度が高く、将来への安心感がある
リフォームしたり、DIYで住み心地のいい空間を作ったり、大家さんを気にせず自由に暮らせるのが持ち家のいいところです。原状回復が必須で、壁に画びょうを刺すことも気を遣う賃貸暮らしが窮屈に感じるタイプの方は、持ち家のほうが合っていると言えるでしょう。
また、老後に家賃を気にしながら生活するよりも、それまでにローンを完済して住居を確保できている状態で過ごしたい方にも、家を買う選択が向いています。自分の家があるという安心感の中で暮らしていきたいなら、持ち家がおすすめです。
<賃貸>住む場所を気楽に変えるライフスタイルを望むなら賃貸
ひとつの場所に住み続けるのではなく、いろいろな土地で暮らしていきたい方には賃貸がおすすめです。リモートワークの普及に伴い、住む場所を好きに選べるようになってきています。山梨県内でも、住むエリアによって異なる雰囲気を味わえるため、心地よく暮らせる場所を転々としてみるのも楽しそうです。
今回は、山梨に家を買うか、借りるか、人が生きていくうえで欠かせない住居の持ち方について考えてきました。
山梨で家を持つ場合、東京などで家を買うよりも安価で広い戸建てを手に入れられます。現役世代として、「山梨で家を持つリアルな損得」で考えると、税金支払いなどの“損”もありますが、リフォームの楽しみと長い目で見た安心感のある“得”に心惹かれる結果となりました。これからの自分の住まいに興味をもった方は、ぜひ「ジタクのシタク」不動産検索をご活用ください。