• ジタクのシタク塾 NEW 2024.11.23

山梨県  理想の家づくり “コンシェルジュ”が支援

「やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュ」スタート

山梨県は、住宅の取得を考えている人を対象に、住まいに関するさまざまな相談に応じる「やまなしKAITEKI住宅 コンシェルジュ」の取り組みを開始しました。
対面またはオンラインで、住宅取得までの流れや、新築と中古の比較などの相談に専門家が無料で対応。来年3月9日まで実施し、相談予約を受け付けています。
住環境の満足度が高いほど、「子どもの数が理想通り」という調査結果もあり、深刻化する人口減少問題の面でも、理想の住まいの実現は重要となっています。


新築or中古、性能、資金計画…住まいの相談 来年3月まで実施

県建築住宅課によると、昨年度の持ち家、分譲(建売)住宅の新設住宅着工戸数は2836戸。
住宅の取得を考える際、一般的に、部屋数や広さ、収納スペースなどが重視される傾向があります。
ただ、初めて住宅を購入する人が大半のため、住まいに関する知識や制度、性能などを詳しく知らずに手続きを進め、住み始めてから住宅の機能や性能面などで不満を持つ人も多いといいます。

相談窓口では、1級建築士やファイナンシャルプランナーの資格を持つコンシェルジュが、住宅取得までの流れや、「新築と中古」、「戸建てとマンション」などの比較、住宅性能や住宅ローンなどに関する情報を紹介。住宅購入に関する不安に対し、アドバイスします。  
このほか、省エネ住宅を建てるメリットも紹介。年間の光熱費を節約できたり、住宅性能に応じて55万円から140万円の補助が受けられたりすることも案内します。

相談は事前予約制で来年3月9日まで実施。月曜、金曜を除く午前9時から午後5時まで。
対面かオンラインか選択可能で、対面の場合、サンニチ印刷(甲府市宮原町)または県農業共済会館(甲府市宝1丁目)で相談ができます。

問い合わせは、やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュ事務所、電話050-5784-5563。


家事・育児の負担感が子どもの数に影響?快適住宅の独自基準を作成へ

2023年に県が実施した住環境に関する人口減少危機対策基礎調査によると、住環境に満足している人のうち、65.8%が現在の子どもの数が「理想通り」、34.2%が「理想通りでない」と回答しました。一方、住環境に不満のある人では、子どもの数が「理想通り」が52.4%、「理想通りでない」が47.6%でした。  
こうした調査結果から、県建築住宅課は「住環境の満足度が高い世帯ほど、子どもの数が理想通りという傾向がある」としています。   

また住まい選びで後悔している点を聞いたところ「断熱性・気密性」が15.3%、「住宅の維持管理のしやすさ」が13.5%、「住宅の防犯性」が13.3%、「冷暖房などの省エネルギー機能」が12.8%、「住宅の耐震性」が12.4%と続いています。  県の担当者は「住宅の機能・性能面の優劣で家事・育児の負担感が変わり、子どもの2人目、3人目への意欲に影響している可能性があります」と分析しています。  

県では、独自の性能基準に基づく住宅ブランド「やまなしKAITEKI住宅」を検討中。断熱性能など快適な住まいの条件を数値等で示し、家づくりの参考にしてもらう事業で、2025年の策定を目指しています。


知っておきたい土地探しの進め方

家を建てる上で、土地から探す人も多いでしょう。土地探しで最初に決めておくべき点は、大きく①土地探しの期限②購入予算③希望条件―です。
期限について、いつまでに土地を決めればよいか確認しましょう。土地探しの期間は一般的には3カ月から1年程度と言われています。

また土地にかける予算も確認しましょう。今後の収入、支出などに合わせた予算設定が必要です。家を建てるための資金、税金や手数料にも注意が必要です。
希望条件をまとめておくことも大切です。土地のエリアや価格、土地の形などをイメージしておくといいでしょう。

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