AMN　HOUSE

■ガーデナーの施主と建てたコートハウス
緑豊かで閑静な住宅街にあるこの住宅は、コートハウス形式の二世帯住宅。広大な敷地を生かし、ガーデナーであるA様自ら手がけた中庭を取り囲むように建物が配置されている。コートハウスは、中心に向かって計画するので、建物の外側が絶壁状になり、周囲へ圧迫感を与えることがある。そこで、この住宅は二階部分を天井高を抑えたロフト的な空間とすることにより、全体の高さを通常の二階建よりも低く抑え、周辺への主張を抑えている。

□二世帯住宅の程よい距離感
二世帯住宅ではあるものの、内部は完全に分離してそれぞれのプライバシーを確保。しかし、親世帯、子世帯共にパブリックスペースを中庭に面して配し、中庭が家族同士のコミュニケーションの場として程よい距離で楽しく暮らせることを計画した。A様自ら計画した中庭は、家族や友人とバーベキューなどを楽しめるような、細かな演出が施された空間構成。中庭が中と外を緩やかにつなぎ、夕暮れ時になるとどこか異国にいるような雰囲気につつまれる。お母様から「こんな住まいを夢見ていました！」といって頂き、言葉に表せない感謝の気持ちで一杯になった。 ※平成24年度関東甲信越建築士会優良建築物

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