SZK HOUSE

数年前にお施主様のご家族のお家を建築させて頂き、今回改めてご姉妹の方から建築相談を頂いた。

畑を造成した広めの敷地に、1階で生活が完結できる子育て世代の1.5階の家をご提案し、自宅で仕事をしたり、書籍を多く持っているお施主様のために、リビングの中心に大きなデスクワークと造作の本棚を計画した。

デスクワークの上部は吹き抜けで上階と繋がっており、天窓の光が注ぐ開放的な空間となっており、リビングを中心として、各部屋にアクセスできるように配置計画をしており、家族の生活している気配を感じることができる。

寝室には映画鑑賞用のスクリーンを設けて、趣味の映画鑑賞ができ、寝室からクローゼットを通って水回りにアクセスできる導線も検討した。
キッチン横のマグネット壁、建具に埋込まれた姿見、造作のアイロン台等、随所に暮らしの工夫を見ることができる。

住まいの外観や間取りは、「そよ風」に合わせた構成になっており、家の床の随所に吹き出し口があり、太陽熱や放射冷却現象を利用して、家の中の温度が均一になる仕組みだ。また、住まいの中心にある吹抜けを通して、空気が循環している。

私達が検証した際は、夏至の朝で外気温と3~5℃温度差があった。

高温多湿の山梨で快適に暮らして頂ければ嬉しい。
お施主様とは数年越しのお付き合いとなり、弊社としても、リピートという形で同じご家族様から改めてご依頼して頂けることになり、責任と感謝を感じるプロジェクトとなった。