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ジタクのシタク塾 2024.07.26
ローコストが魅力 建売住宅の特徴は? 注意点をアドバイス
原材料高や人手不足などの影響で住宅価格が高騰し、ローコスト住宅への人気が高まっています。
マイホームの購入を検討している人の中には、注文住宅よりも価格を抑えられるという理由から建売住宅を選ぶ人もいます。
建売住宅の特徴や選ぶポイントなどについて、カトリホーム(富士河口湖町船津)の営業統括部長・川口甲二さんに聞きました。
建売住宅とは、土地と建物がセットになって販売されている住宅のことです。
このうち、広い土地を区画整理した分譲地に複数の建物を建てて、土地とセットで販売する住宅は「分譲住宅」といいます。
あらかじめ設計されたデザインやプランに基づいて建てるので経費が削減でき、販売価格が安く抑えられるというメリットがあります。
注文住宅の場合は、土地選びから購入、建物の設計、建築まで行うため、建売住宅に比べるとコストや時間がかかるケースがほとんどです。
一方、建売住宅はすでに完成した家を見た上で購入できるのがメリットです。
「デザインや設備、住みたいエリアがご自身の希望とマッチすれば、早期に土地と建物が手に入ります」と川口さん。
今住んでいるアパートやマンションの契約更新がある場合や、仕事や学校の関係で引っ越しをしたい場合など、早期に入居したい人にはお勧めです。
建売住宅と注文住宅の良さを合わせたプランを用意しているところもあります。
例えば同社では、時間に余裕がある人向けの「土地と建物1セットプラン」があります。
同社が選定した土地に、数種類の建物から好きなものを選んでもらい、家を建てる半オーダー型のタイプで、注文住宅よりも安価で、建売住宅よりも自分の希望を盛り込めるのが魅力です。
建売住宅を選ぶ際には、断熱等性能等級や耐震性能、省エネ基準をはじめ、給湯器の種類、風呂などの水回りの設備、騒音、汚水、臭いといった周辺環境などをチェックすることが大切です。
川口さんは「弊社の建売住宅には、地震に強い『制震ダンパー』や太陽光発電と蓄電池を標準装備するなど性能を充実させていますが、住宅メーカーによっては、最低限の設備で他はオプション対応というケースもあります」と話し、購入価格に何が含まれているかを確認することもポイントです。
住宅性能や周辺環境の確認には、契約前に提示される住宅性能表示や重要事項説明書が参考になります。
契約時には、アフターサポートをどこまでしてくれるかなども確認しておきましょう。